「いつか私もコロされるんだ」僕が出会った人の中で最も印象が強く忘れられない、霊感持ち女性の話

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仲の良い女友達と3人で遊んでいた投稿者。やがて、1人がトイレに立ち「Bちゃん」という女の子と2人きりに。
するとBちゃんは投稿者に奇妙な話を始めた。どうやら彼女には霊感があるようで───



高校の頃、父親と折り合いが悪かった僕は、ちょっと援助交際の真似事みたいなことやってました。
(食事して3千円分ぐらいのお菓子を買ってもらうという微妙なアレだが)


最初は一人だったんだけど、いつしかそういう友達が出来てた(10人ぐらい)。
あだ名しか知らない関係で、学校が終わったら5人ぐらいで自然に集まってカラオケ行ったりダベったり。みんな援交目的というより、誰かと一緒にいたい寂しがりやな子ばっかりだった。



特に仲が良かったのはAちゃん。
Aちゃんの幼馴染がBちゃんという、痩せ型でロングヘアの可愛い女の子でした。

そのBちゃんが、僕が出会ってきた人間の中で最も印象強く、また最も忘れられない人になります。



初めて会ったのは、もうみんな援交なんかせずただ馬鹿騒ぎをする阿呆集団になっていた頃。Aちゃん、僕、Bちゃんの3人で遊ぶ機会がありました。
初めて見た彼女。化粧っけないがすっぴんでも美人で、少し痩せ過ぎな気もしたが一見ではモデルのようにも見えました。


3人で他愛もない会話をし、ある瞬間にAちゃんがトイレに立ちました。それを狙っていたかのように彼女はおかしな言葉を僕に言ったのです。

B「私ね、変なものが見えるの。アナタは見えないタイプだけど、感じることは出来るでしょう?」

意味が分からず、どういう意味かと聞きました。
彼女は「幽霊とか妖怪とか、そういう風に呼ばれているモノが見えるってこと」と言いました。


正直ね、こういう子って多いんですよ。家庭に問題がある子は誰かに構ってほしくて、こんな嘘を言うんです。
だから、Bちゃんもそういうタイプなのだと思い、否定はせずに凄いねと褒めました。

そうしたらBちゃんは微笑み、「嘘じゃないよ」と言いました。


なんというか、ゾワっとした。
本当に理由はないんだけど、彼女が本気であることと、僕の考えが分かっているんだということを悟りました。


「あのね、幽霊とか妖怪っていうのはそこら辺に沢山いるんだよ。ただ、見えないだけ。」

「あの子たちはね、人間と同じなんだ。良い人もいれば悪人もいて、面白い人もいればつまらない人もいる」


彼女はソレを説明する時『人』と使っていました。
正直、凄く嫌でした。



言い忘れてましたが、僕たちはそのとき喫茶店にいました。

「あのね、そこに店員さんがいるでしょ?あの人は良くない。凄い形相した男の人がしがみついてる」

可愛い女の店員さんを指差しながら、Bは言いました。正直、ありきたりな怪談話でつまらないと思いました。

Aが戻ってきて、Bは口を閉じました。気持ち悪かったけど僕も何も言わず、また他愛もない話をしました。


「ねぇ、カラオケ行かない?」

いきなりBが言い出しました。

別に構わないのだけど、本当に唐突だったので不思議に思いました。なぜかと聞いても、なんとなくという曖昧な答え。しかも勝手に席を立ち、入口付近まで走って僕らを手招きする始末。
ちょっと勝手すぎるとは思ったけど、僕もAも特に何も言わずに席を立ちました。


そのとき、僕はさっきBが指差した店員さんとすれ違いました。瞬間沸き上がる悪寒というか吐き気。あ、これはヤバいと頭が危険信号を発してました。

マジ走りで喫茶店から出ました。Bを信じてはいないけど、なんというか無理だった。
いきなり走り出した僕にAは首を傾げ、Bは微笑んでいました。



次の日、友人から聞きました。
喫茶店内で従業員が亡くなったらしい。
詳しいことは分かりませんが、時間だけはパソコンでわかりました。僕たちが店を出てすぐのことでした。


店員が亡くなったのを知ったのが昼で、その日の深夜にBから電話が掛かってきました。深夜家にいるのは週の半分ぐらいで、その日は家に居ました。
てかBに番号教えてない。彼女はAに聞いたらしく、僕も誰か分からず電話を取った。

「Bだけど、当たったでしょ?それにアナタも感じたでしょ」

本当漫画みたいな展開だが、wktkなんかしなかった。普通に怖くて泣きそうでした。

「教えてもらったんだけど、あの人は偶然殺されたんだって。元々店員さんに憑いてたのは無差別にターゲットを選んでたみたい。良かったね、憑かれなくて」

良いことが欠片もないんだが、と僕は答えました。本当はぶるぶる震えてたけど頑張って。


Bは

「ねぇ、人はどうして死ぬのかな。なんであの子たちみたいのが生まれるのかな」
(この辺りは恐怖であまり覚えていませんが、確かこんなことを言ってた)

「いつか私も殺されるんだ」

という言葉で電話が切れました。これは一字一句覚えてます。というか忘れられない。
なんだかんだでその日は寝ました。布団被って震えていたらいつの間にか。


なんか書いてみると全然怖くないですね。でも、当時の僕からは本気で怖かったのですよ。



それから3年後、Bは亡くなりました。僕は少なからず彼女と一緒にいましたが、葬式には行きませんでした(そもそもあったかどうかも不明)。

彼女と一緒にいていろいろ体験っぽいことをしましたが、そのほとんどで誰かが亡くなっています。
正直、いつか僕も死ぬんだろうと思ってました。


まぁ機会があればまた彼女について書くかもしれません。初心者が出張って本当にすみませんでした!




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