学校でたて続けに起きる異常事態→ついにPTAが坊主に「祈祷」をしてもらう事を決定。恐怖の事実が判明した…

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体育館へと向かっていた高校生達は、斜光が差し込む渡り廊下で奇妙なものを目撃してしまう。

しかし、この学校で起きている「怪異」はこれだけではなかった───



私が高校2年になった春、たしか土曜日の5~6時くらいでした。とても天気が良く、斜光になった夕日が差し込んでいたことは覚えています。


友人の橋○くんと部活のために体育館に向かって歩いていた時です。
校舎の2階部分から体育館は渡り廊下になっており、鍵形に曲がる場所がありました。確か化学研究室の前を通り過ぎ右に折れ、すぐに左に折れるとそこは体育館の入り口でした。


1つめを折れ2つ目にさしかかるとき、ちょっと違和感があったのです。言葉では言い表せないのですが、人がいるときに姿が見えないのに気配が感じるときありませんか?そういう感じだったのです。

橋○くんもそうでした。
その時はすぐにそれとは気がつかなかったのです。でも、私も橋○くんも足を止めました。
左に曲がった所から4~5mはあったでしょうか。両わきは室内ですが、渡り廊下なので、ガラス窓でした。ちょうど右側から斜光が差し込んでいました。


私は橋○くんの左側にいました。

「あれは?」

ほぼ2人同時に声を発しました。うっすらとその「空間」には誰かが立っているのです。
でも後ろの体育館に行くための4~5段くらいの上り階段がその裏に見えていました。

透けている?

目を凝らして、その「空間」を見ると斜光のせいか、何かが赤っぽく光って見えました。

頭?腕?足?
でも光っているのは?
赤いのは?
でも半分しか見えない。
私から見て左半身しか見えない。


「何だ?」

そう思ったのはおそらく1秒も経っていなかったでしょう。
その瞬間、私が腕と見たそれは見えない半身に伸びて消え、次の瞬間、引き抜くように光る棒のようなものが現れました。

「刀だっ!!」

そう思った瞬間、橋○くんと私はまるで合せたかのように来た廊下をものすごい勢いで走り抜けました。
一体、50mを何秒で走れるんだろうか?そう思うくらい早かったと思います。(その時は本当に何秒で走ったのかと考えました)
2人はそのまま職員室まで走り抜け、ドアを開けて叫びました。

「化け物だっ!!」



その頃、別の場所では別の事がおきていました。クラスの図書委員が図書室で返却された本の整理をしていると誰もいないはずの棚から本が落ちるのです。
最初は誰かのいたずらか、本がきちんと仕舞われていなかったと思い、気にしていませんでした。しかし、その事が他の委員の時も起きていて、原因がわからないままでした。

先生達は「いたずらだよ」とか、「寝ぼけていたんだろ」だけしか言いませんでした。
しかし、それらを見たり体験している人は生徒だけではなく、先生もでした。



大きな変化があったのは夏休みに入る前でした。
朝、学校に来た図書委員の顧問の先生が発見したのは、図書室の鍵がかかっているにも関らず、中にある大きな棚が全て並べ替えられていたのです。もちろん、中にある本はそのまま。
前日鍵をしめたのも先生で最初にきたのも先生でした。

すぐに先生たちと図書委員で棚の整理をしましたが、もちろん押しても引いても動くわけもなく、本を出さないかぎり動きようの無い重さの棚です。


その最中、1人の生徒が柱の前の床の汚れに気がつきました。
学校の床は木の床で正方形の形のものが縦横に並んでいます。その1枚は赤茶褐色をした、まるで水でも上からこぼしたように飛び散った形で染み込んでいるような、そんな汚れ方でした。
私が最初に見たときは直径20センチくらいでしょうか。木のタイル1枚に入るくらいでした。



全校朝会の時に校長がそれらの件に触れて、あまりの事態の異常さにさすがに困り果てて、PTAの役員集会後、祈祷を行うことが決定しました。
それは夏休みに入る1~2週間前の事でした。

祈祷でどんな事をしたのか、分かりませんが、見た人の話だと、何人ものお坊さんがやってくるなり、学校の敷地内を校長と何名かの先生、PTAの人と見て回り、塩を持ったり、紙に何かを書いたりしていたそうです。


私もさすがにそれ以降はその廊下には近づかず、外から回って体育館に行っていました。
夏休みを開けてから図書委員の人に聞いたところ、床のタイルは剥がされて新しいのになっており、染みのようなものがなくなったそうです。
壁には札が貼ってあります。



その後、何事もなく平穏な日が続きました。

あれは何だったんだろう?みんなの記憶から少し薄れ始めた翌年の春休みのことでした。
図書館で首が飛ぶ、という目撃が出回りました。
図書館の床のタイルには去年とおなじような染みが前よりも大きく、色も濃く(焦げ茶色っぽかった)先生もさすがに困り果てて、また祈祷をするためにお坊さんを呼んだそうです。

その後、図書館には小さな祭壇が出来、果物とご飯が添えられていました。



朝会で話がでたのはそのあとでした。
その昔、戦さで首を切られた武者の霊が無念の念をはらせないままこのあたりをうろついているらしく、その首を探してさまよっているらしいとお坊さんが言ったそうです。

で、お分かりの通り、首は図書館。胴体が体育館の渡り廊下のあたりでお互いをさがせないままだそうです。


私はその年で卒業だったので、その後どうなったのかは分かりませんが、変な噂を聞いていないので、大丈夫なのかなぁ?と思っています。
私が友達と見たのは、その胴体で、右半身だけが私にみえたのです。
友人の橋○くんは下半身だけが見えたそうです。腰にぶら下がった刀がしっかりとみえたそうです。そして光って見えたのは甲冑に血が流れていて、赤く光って見えたのだろう。そう友人と話していました。

目の前で見ただけにあの光景は今でも忘れられません。



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