【Mさん①】「幽霊が乗る」と噂のエレベーターへ。途中階で男性が搭乗すると、友人M「最上階までに降りて!」→ゾッとする結果に…

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140: 2009/05/09
小学校時代のことだが、Mさんという変わった子がいた。
顔立ちも綺麗で、仕草も上品で、自分ら普通の子とは何か違うタイプだった。
学校が、ヤがつく人の事務所の近所やらBやらでガラの悪い生徒が多かったが、クラスの不良ぽいやつらでも、何故かMさんには手を出さなかった。


そのMさんてのが変わってて、気配が全くない。
いきなりそこにいる。

その頃、自分らオタクグループにはハンターハンターがブームで「Mさんは絶の達人!」みたいな風に考えてて、修行ごっこに巻き込んでた。
Mさんも何故かは知らないが、やけに自分に絡んでくるし、オタクグループ以外では唯一の友人になってた。

で、その学校の裏門向かいにあるマンションが自サツの名所だった。
バイト帰りのお兄さんが自サツするのを目撃したとか、わざわざ県外から来た人が飛び降りたとか、とりあえずそんな事ばっかり噂になってた。
薬中もいたらしく、警察のガサイレらしきものを目撃したこともある。


で、オタクで当時修行中(笑)な私らは当然、肝試しに向かった。
因みに向かったやつのスペック。

自分…肥満オタク。オカルトオタでもある。
F…学級委員長。ハンターおたく。
T…親友。エヴァオタ。
Mさん

といった感じだ。

 

141:
Mさんは何度か止めるよう告げてたが、聞く耳なんかもたない。
暴走小学生どもは、夕方4時家を抜け出しマンション前に集まった。嫌がってはいたが、Mさんも付き合ってくれた。


で、そのマンションは2台のエレベーターがあって、小さい方は幽霊が乗るって噂だった。
私たちはエレベーター(小)に乗り込み、Fがパネル側、その隣に私、後ろにTとMさん。

屋上に行くには最上階から、階段で行かなきゃならないため、最上階のボタンを押して上がっていると、3階で一度止まり高校生くらいの兄さんが乗ってきた。
オタク話で盛り上がっていたが、兄さんが後ろに乗りなんとなく皆オタク話が止まった。
Mさんが、不意に私の肩を叩いてきた。

「最上階までに止まって、降りてください。」

は?と思ったが、物凄い真剣だったし2個上の階で止まり、全員降りた。すると、一番に降りたFが真っ青になりエレベーターを見つめていた。

「え、何?どないしたん?」
「いや、……あのエレベーターって5人も乗れるん?」

そう、私たちが乗ったのは大きい方ではなく小さい方。
子供とはいえ、4人が乗ってる状態で更に1人……

 

143:
ましてや私たちは殆ど詰めてなかったし、そのお兄さんが降りるのを見てない。
なんとなくゾッとしましたが、上の階に行くんだろっと笑い、今度は階段で上を目指しました。
階段は薄暗く、立ちしょんしたのかアンモニアの臭いがツンとしました。

「くっせ!」
「誰やねん立ちしょんしたん!」

ゲラゲラ笑って歩く馬鹿の背後、ひたすら静かにMさんが付いて来てました。

「うっわ!何あれ!」

ふいとTが言った方向を向くと、階段の踊場天井にある落書き。筆で書いたような大量の漢字と、目を剥いた真っ赤な口紅の女の落書き。
一瞬で3馬鹿も黙りました。
背筋が一気に粟立ちました。


その時、私たちが登っていた階段の上の階から走ってくる足音。

「ギャーッ!」

叫びながら全員で逃げようとした瞬間、Mさんが私の腕を引きました。

「そっちじゃない!」

普段のMさんは静かで、私たちの中で一番か弱い子でした。スポーツテストでは、デブオタの私より低い数値を出すくらいです。
なのにこの時ばかりは、恐ろしいほど強い力で私をつかみ怒鳴りました。
その声にビビり、Mさんに引きずられるように私は廊下に出され、TとFもそれに続きました。

 

144:
Mさんに引きずられ、エレベーター(大)で地上に戻ると、真っ青な顔でFが呟きました。

「さっきの兄ちゃんが走ってきてた……」

一番足が速かったFはMさんが怒鳴った時に、半分下の階を覗いていたらしく、先ほどのお兄さんが、凄まじい形相で階段を登って来てたのを見たそうです。

「それだけ?ほんまにそれだけ?」

Mさんが念を押すように問い掛けると、Fは力無く頷きました。
ビビりまくる私たちを前にMさんは、グイッとペットボトルをだしました。

「飲んで、一口ずつ、絶対に吐いたらあかんよ。」

塩水でした。ビビりまくった後のため、しっかり飲むとMさんはいつものように穏やかな目をして、私たちを見ました。

「男の人だけやったら大丈夫、何も出来ないから。ほんまに危ないのは、誰にもついてない。」

そのまま私を見ると、一番に私を止めた理由も教えてくれました。


私は祖母の家系が寺に繋がっているため潜在的な霊感が強く、もしかしたら「危ないもの」を見てしまう可能性があった。
実際に私の親戚は霊感が強い人が多く、父やハトコの姉たちも何度か見たことがあったそうです。
しかし小学生の頃の私はそんなことは知らず、ただMさんの言ってる言葉を聞いていました。
その後、6時ころになっていたため帰宅し、めいめい親に怒られました。(Mさんは不明。)

 

145:
その後、Mさんを巻き込んでの体験はいくつかありましたが、Mさんは中学進学の直前に突然転校してしまいました。
担任も、突然の事だったと言っていました。


後にハトコから聞いた話ですが、ハトコもあのエレベーター(小)で、いつかのお兄さんに遭遇したようです。
今は母校は併合されてしまいましたが、今でもあのマンションはあの時のままの姿で、存在しています。

 

147:
確認だけど上の階から走ってくる音がしたら実際は下の階から登って来てたってこと?下に逃げてたら遭遇してたから「そっちじゃない!」なのかな
それとも下の階から走ってくる音の間違い?

 

148:
>>147
上から音、下から追跡で正解。
Mさんが言わなかったら全員そっちに向かってたとおも。

 

引用元:https://anchorage.5ch.net/test/read.cgi/occult/1240312831?v=pc



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