【恐ろしい風習】妊娠・出産した人に渡す「コヅツミ」。祝いの品だと思っていたけど、実はとんでもなくヤバいものだった…

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投稿主の地元には、妊娠や出産を祝う際には「コヅツミ」を渡すという風習があった。
ところが、女友達Bからある指摘を受けた事をきっかけに、投稿主は「コヅツミ」に関する恐ろしい真実を知ることになるのだった───



それじゃあ俺の実家での話。基本的に友人には話したことがあるけど、大抵冗談だと思われているから皆もそう思ってくれて構わない。 


俺の実家にはちょっとした風習があって、「コヅツミ」って言うんだけど、誰かが妊娠したり、出産した際には祝いとして小包を渡すんだ。中身は大抵お菓子や玩具が大半で、気を使ってくれるようなところからは赤ちゃん用の道具なんかも入れてくれてたりする。 
少し珍しいのは、その中に必ず「自分が幼少期に使用していた物や、思い入れの深い物」を必ず一つは入れておくこと。 


そんで数年前に俺の友達(仮にA)が結婚して、めでたく子供を授かったとの知らせが来たんだ。
俺もそのAも幼馴染で、同じ場所の出身だったから電話で「じゃあ小包送るわー」「おう、ありがとな」 くらいの他愛無い会話だったんだけども、電話をしてた際に近くでテレビを見ていた女友達(Bとする)が 

「あれ? 俺君ってもしかして〇〇(実家のある地域)出身?」

と眉を浮かせて聞いてきた。 
俺が「そうだよ」とだけ言ったら、Bは「ふーん」といってまたテレビを見始めた。 



翌日、仕事も休みだったのでBに買い物に付き合わされていた。 
折角デパートに来たんだしと思い、ついでにAへの小包の中身を探しているとBが 

「もしかしてコヅツミの中身を探してる?」

とたずねてきた。
俺が「そうだ、それが祝い方だからな」とだけ返してまた物色を再開しようとしたら、 

「待て、コヅツミの意味を分かっていてやっているもんだと思ったら。アンタ、何も知らないでしょ」 

と言いながら半ばキレたような様子で俺を止めてきた。 

「は? ただの祝いの行事だろ、どこの田舎にもそういう風習はあるって」

と言ったのだが、 

「それは祝い事なんかにするもんじゃない、ただのシュだ」

とBは言った。 
その時にシュという音が聞きとれただけで、どう書くのかは分からないがBがそう言っていた。 

「場所変えよう」 

Bにそう言われるがまま、威圧感に委縮しまくっていた俺は近くの喫茶店に引っ張り込まれた。



「いい? コヅツミって言うのは、祝い事に送るんじゃなくて恨みがある相手に送りつけるのよ。しかも、その中に自分の念の詰った物、それこそ身体の一部なんかを入れて送りつけるのよ」 

「それ、ただの呪いじゃん……」と青ざめる俺に対して、Bはいたって冷静に「呪いとはまた違うんだけどね」と流していた。 
その後は俺が何を聞いても、「今話しても信じないでしょ」と返すだけで、先に俺がイライラして解散しちゃった。 


その後、Bの話が引っ掛かっていた俺は実家の母さんに聞いてみた(俺は母子家庭です)ところ、特に情報を得られそうも得られそうになかったので今度は婆ちゃん(祖父は他界いています)に聞いてみた。 

「婆ちゃん、友達にさ小包は祝いの風習じゃないって聞いたんだけど……」 
「あれ、俺ちゃんに話したと思ってたわ。実はアレ、ちゃんとした習わしじゃねんだわ」 
「え? どゆこと?」 
「わしもちゃんと知らないから勘弁してほしいんだけど、あれって昔やってた何かを真似っこしてやってるだけなんだわな」 

それを聞いて、更にBの話に信憑性が増した。 
もうこの行事の真実を知りたくて仕方が無かった俺はすぐさまBに電話をかけ、「何でもいいから教えてくれ!」とだけ。 
するとBは待ってた、と言わんばかりに事の顛末を話し始めた。



かなり昔ことらしいんだけど、その頃の日本って地域によっては村同士の小競り合いがあったらしいんだよね。 
っていうのも昔の人って「隣の芝生は青く見える」理論が強かったらしくてさ、村が飢饉に見舞われたら近くの別の村を……なんてこともザラだったらしい。 


そんな中、ある村(K村)も飢饉に襲われていた。 
困り果てたK村の人々を見兼ねて、ある男が立ちあがった。「争いはしたくないけど、土地は欲しい」と考えた末、男は村人全員にあるお願いをした。 
そのお願いと言うのが「ありったけの食料をかき集めてきてくれ」というお願いだった。 
万策尽きていた村人たちは男の言うがまま食料をかき集め、これによって男の作戦の幕が上がったのだ。 


作戦と言っても単純なもので、隣村でそこそこ潤った土地を持つS村に足を運び 

「この掻き集めた食料を全て上げるから一月だけ村を交換しないか?」 

というもの。S村の村長は悩んだ末に、山の様な食料に目がくらみ了承したそうな。 
村の交換を済ませた男は村人たちにすぐさま山に木を取りに行かせ、村を守る為の武器やら柵やらを作らせた。


そうこうしているうちに一ヶ月。 
何の収穫も出来ないようなK村に住まされていたS村の人々は、自分達の村から持ってきていた食料を消費し、難なく飢饉を乗り切っていた。 
そうして自分達の村へと差し掛かり、男に向けて
 
「約束の期間は過ぎた、そろそろ返してもらう」

と言った。 
すると男は有無を言わさずに弓でS村の住人を虐殺し始め、終いには男以外のK村住民たちも攻撃に加わっていた。恐らく、人を頃すということよりもK村に戻らなくてはいけないという恐怖の方が大きかったんだと思う。 


結局K村へと押し返されたS村の住人たちは泣き寝入りとなり、その怒りによって一つの道具を作ったという。 
それが「コヅツミ」だった。 


S村の住民はどこからか攫ってきた子供を殺してはそれを包み、さらに殺された村人の一部などを同封して元K村民へと送っていた。 
しかも、K村民が何かの祝いをするたびに送るのだ、「次はお前達の番だ」とでも言わんばかりに。 
そうして精神や統率の取れなくなったK村は自然に消滅し、結局残ったS村民も少人数だったそうな。 


そんな行為が長期間続いたもんだから、いつからか風習として、更に滅茶苦茶なのは「祝い事のある際に」なんてとんでもない尾ヒレがついた状態で伝わっていたらしい。 
婆ちゃんが「正しい習わしでは無い」と知っていたということは、昔と言ってもさほど昔では無いのかも知れない。



それを知った日に俺はすぐさまAへと電話を掛け、全てを話した。Aも「マジか……」と絶句しており、これからはお互いにやめることにした。 
Bには感謝している。もしかしたら、無知なままこんな風習を子供にも教え、縁起でもない習わしをめでたがっていたのかも知れないのだから。 


今でも某ネットショッピングなどの配達で小包が届くたび、この話を思い出す。 



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