【不気味】曾祖父の家の天井裏に座敷牢を見つけてしまった幼い母。その中にいたものは…

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曾祖父の家に来ていた投稿主の母は、暇つぶしに家の探検を始める。
やがて大黒柱のある広い部屋を発見、はしゃいでいると柱に頭をぶつけてしまう。すると物凄い音が響いて、見ると天井に穴が開いており───



 私の母が体験した話。
 母はお盆に母の曾祖父の実家へ行った。曾祖父と祖父が世間話を始めると退屈になった母は一人で実家を探検し始めた。
 古い廊下を歩くとギィっと大きな音が響く。不思議な事に天井の方まで響いてギィーギィーと何度もエコーしたらしい。


 その内に宴会用にでも使うのか大きな大黒柱のある広い畳部屋を母は見つけた。大喜びではしゃいで遊んでいると大黒柱に頭から激突して盛大に尻餅を付いた。
 すると突如ガタゴトゴトゴトゴゴーンと物凄い音が部屋中に響いた。起き上がり大黒柱を見ると何故か衝突した箇所が四角に凹んでいた。大黒柱の向かい側には逆に木片が四角くく凸出している。


 天井には大穴が空いていて縄梯子が垂れ下がっていた。へぇ!隠し部屋かなぁ?と母は驚き縄梯子を登っていった。
 すると天井裏はだだっ広い倉庫になっており、その奥に古そうな座敷牢を見つけたそうだ。その座敷牢の中には何故か裸の子供が3人居て肌の色は色白で髪はおかっぱ頭だった。侍の脇差しみたいなのをオモチャ代わりにしていじくり回しながら「むー」とか「えー」とか意味不明な声を発していたそうだ。


 その一人と目が合って、何だか怖くてそのまま何もせずにゆっくりと元の部屋に降りて大黒柱の凸木片を力一杯押した。すると縄梯子がユラユラと巻き上げられていくと突然に例の凄い音と一緒に天井の穴が一瞬で塞がった。
 あれは一体何だったのか?母には怖くてその日の夜は眠れなかったそうだ。だってその大黒柱の部屋が寝室だったのだから。例の「うー」「いー」という声のせいだった。



 次の日の朝に300年に一度催すとかいう特別なお盆祭りが始まったというので、母はお目当ての屋台や芝居小屋へ目掛けて突撃した。
 夜店が全て閉まるまで神社に居座った母が実家に戻ったのはもう真夜中。遊び疲れた母は風呂を行水すると深く考えずに寝室へ向かった。大人はまだ宴会をしていて例の寝室は真っ暗で誰も居なかった。


 その夜、母は眠っている時に不思議な夢を見たそうだ。例の大きな音がして縄梯子が垂れてくる。
 天井裏から大人達が何かを運び込んでいた。

「狭いしぶつけるな?」
「よし、神輿さ入ったけ?」
「わろう様には触れんなよ?刺されるからな」

 という声が聞こえたと思うと。

「きゃああああ!」
「こりゃ母ちゃんじゃねーか?」
「こりゃー母ちゃん勝手に倉さ入ったな!わろう様に姿さ見られたんか?」
「うおお!母ちゃんそっくりじゃ!」
「誰か入れたんか?正直に言えい!」
「知るけー」
「仕方ねーぞ?母ちゃんとオカワリしてもらう他ねーべ?」
「どうしてこげな事に?」

 という大人達の動揺する声が聞こえた。
 夢の中で母は脂汗をかきながら寝たフリをしていた。体をだっこされ大人達に座敷牢まで運ばれているのがわかった。服を脱がされ廊に投げ入れられる。すると自分ソックリの顔をした女の娘が自分を見下ろしていた。昨日はこんな娘は居なかった筈なのに!


 女の娘は大人達の所へ走っていく。大人達は女の娘に私の服を着せるとその娘を連れてそのまま天井裏から降りていく。ゾッとして待って!と叫んだが「うー」という声しか出ない。
 そこで夢から覚めた。母は目が覚めても座敷牢の中に居た。他の2人は母に見向きもせず竹細工のオモチャで遊んでいる。



 それから何年か経ったが母の体は全然成長しなかった。毎日毎日狭い牢で一日中お人形遊びをしてるだけなのに何故か飽きない。いつも楽しい。

 ギィ・・・・ガコガコガコ

 そんなある日天井の扉が開く。
 誰かが迷い込んだな?可哀想に・・・子供なら順番は前から居たこの2人に譲ってやろう私は最後でいい。そう母が思っていると、「ヘルメット」を被った大人が数人入って来た。
 何だ大人か。そう思いガッカリしていると大人達は何やら驚いている様子で何か「携帯電話」をいじり始めたり「バール」を持って来て鍵をコジ開けたりしてとにかく大騒ぎになった。


 その日の内に座敷牢の3人共が外に出られ牢は壊された。外に出たら言葉を発する事が出来た。母は自分の名前を言うと「おっかあは?おっとうは?」と大人達に聞く。「もう大丈夫」と言われたが結局母の両親の所在は分からなかった。



 今母はとある地方都市で生活している。色々なツテを経て母は考古学者の父と結婚して今は私と父と父の祖母との4人で暮らしている。
 他の2人の子供のその後は知らない。



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