友人「俺に何かあったら今度はお前の番だ。気をつけろ!」→そして3日後…怯えながらの生活が始まった

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8年前、大学生の投稿主達は伊豆七島の新島へ1週間遊びに来ていた。目的は女の子のナンパで、声を掛け電話番号を書いた紙を複数人に渡していた。
そして最終日の深夜、ついに1本の電話が。期待しつつ出てみると、女の声ではあるものの様子がおかしく───



 今から、私が8年前に体験したおぞましい経験を話します。
 今まではこの体験を記憶の片隅に封印し、忘れ去ろうとしてきましたが、最近になりやっと心の傷も癒えてきましたし、誰かに話せば少しでも自分の気持ちが楽になるのでは?と思いキーボードを叩いています。駄文ですが、どうか最後までお付き合いください。 



 それは8年前の夏休みに、私と友人A、それに大学の先輩Bと伊豆七島の新島に遊びに行った時の事です。先輩Bの親が持っている別荘があったので、滞在費用も安く済み、1週間のロングバケーションを満喫するつもりでした。 
 当時の新島といえばナンパのメッカで、学生だった私達も思う存分ナンパに勤しみました。1週間何十人という女性に声を掛けましたが、実りは無く、少々肩透かしでしたが、それなりに夏休みを満喫できました。
 しかし、最終日の夜にあのおぞましい出来事は起こったのです。 



 先輩Bは、後から来る両親と合流するためにまだ滞在期間がありましたが、私と友人Aはちょうど1週間で帰宅しますので、6日目の最終日の夜は夜遅くまで3人でビールなどを飲みながら話をしていました。
 すると夜中の2時頃に突然電話が鳴ったのです。「昼間に声を掛けた女の子かな?」などと期待に胸を膨らませて(皆に電話番号の書いた紙を渡しまくっていましたので…)、先輩Bが張り切って電話に出たところ、確かに若い女の声だったそうですが、 

「もしもし、あなた、(キュキュキュキュキュ)でしょ?」 

 と、何かを尋ねてくるようなしゃべり方だったそうです。しかし、肝心の(キュキュキュキュキュ)の部分が、テープの早回しのような感じで何を言っているか全然判りません。
 先輩Bが何度聞き返しても、 

「もしもし、あなた、(キュキュキュキュキュ)でしょ?」 

 と、同じ事を繰り返すばかりで話が進みません。呆れた先輩Bは最後に「もういい加減にイタズラはやめろよ!」と怒鳴ったように電話を切りました。その後イタズラ電話が掛かって来る事は無く、私達三人は飲み直しました。 



 翌日、私と友人Aは島を後にしたのですが、3日後に思いもよらない訃報を受け取りました。先輩Bが、海で溺れて亡くなってしまったと言うのです。 
 通夜には友人Aと2人で行きましたが、一緒にいると先輩Bの事を思い出して辛いので、何となく疎遠になってしまいました。 



 しかし、3ヶ月後に突然友人Aから電話が掛かって来たのです。 

「電話が来たんだ!あの電話だ!!」 

 興奮気味になっている友人Aをなだめ、詳しい話を聞く事が出来ました。
 その電話が掛かってきた日の前日、夜の2時ころにAの元へ電話が掛かって来たそうです。眠けまなこを擦りながら電話に出ると、 

「もしもし、あなた、(キュキュキュキュキュ)でしょ?」 

 と、先輩Bが話していた事と同じ内容の電話でした。


 友人Aは直感的に、この電話は切ってはいけないのではないだろうか?先輩Bの死とこの電話には何か関連があるのでは無いだろうか?と感じ、必至に電話の相手をしていたそうですが、2時間もの間、何度も何度も 

「もしもし、あなた、(キュキュキュキュキュ)でしょ?」 

 と、繰り返されるのに耐え切れずに、とうとう電話を切ってしまったそうです。 
 友人Aは、「もし俺に何かがあったら、今度はお前の番だ。気をつけろ!」とだけ言い残して電話を切ってしまいました。 



 それから3日後、友人Aは交通事故に遭い、本当に亡くなってしまったのです。 
 それからの毎日、私は怯えながら生活をする事となりました。電話は常に留守電にしておき、相手の声が聞こえるまでは、決して出ないようにしていました。 



 そしてさらに3ヵ月後、あんなに気を付けていたのに、ついにその時が来ました。彼女と電話をしていた直後だったので、何か言い忘れた事でもあったのかな?と思い、何の疑いも持たずに出てしまったのです。本当に迂闊でした。 

「もしもし、あなた、(キュキュキュキュキュ)でしょ?」 

(!!!)

 心臓が飛び出しそうになりました。先輩や友人が話していた内容の電話が、本当に私の家にかかって来たのです。恐怖のあまりまともに受け答えが出来ていなかったんですが、とにかくこの電話は切ってはいけない、と思い必至で応答しようとしました。 

「もしもし、あなた、(キュキュキュキュキュ)でしょ?」 

 何を言っても電話の相手は同じことしか繰り返しません。そして朝の6時くらいだったでしょうか。外に白っぽく明るみが差してくるまで、その声は何百回と同じ事を繰り返したのです。
 そして、外が完全に明るくなると「もしもし、あなた、(キュキュキュキュキュ)でしょ?」の声は急に止まりました。そして、男とも女とも思えないような間延びした声で 

「もしもし、あなた、死にたいんでしょ?」 

 電話はそれきり向こうから切れてしまいました。



 翌日、お稲荷さんに油揚げと日本酒を持ってお払いに行きました。それが効いたのかどうか判りませんが、それ以来7年と半年の間、あの電話がかかってきたことはありません。 
 あの時自分から電話を切っていたら一体どうなっていたのか…。想像すると未だに鳥肌が立って来ます。暫らくは電話の呼び鈴を聞くと、異常に恐怖を感じていましたが、最近は普通に生活が出来るようになりました。



 しかし、今思うとあれは一体何だったのでしょうか。特別恐怖のスポットなどに行かなくても、霊の影響を受けてしまうんだな、と思うと、つくづく霊感スポットは危ないんだな、と思います。 
 皆さんもどうか気をつけてください。 



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