知らない番号から着信。出ると赤ん坊の泣き声と聞き取れない女の声…これが何回も掛かってきた。そして1ヶ月後…

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ある日、投稿主のPHSに着信が入る。見ると知らない番号からかかってきていた。
奇妙に思いつつも電話を取った投稿主だったが、聞こえてきたのは号泣する赤ん坊と、か細い女の声で───



2003/02/26

 いまや、下手すれば知り合いはほとんど携帯持ってる時代になりましたが 、これは僕が浪人時代の話です。今から、四年くらい前ですかね。
 当時はちらほら持つ人が増えてきた時代でして、PHSが主流でした。まあ、今でもPHSですが。
 電話番号も9桁でした。確か、年明けに9桁から10桁に変わったような気がします。 皆Pメールですよ。半角カナで。テレメールなんてものもありましたけどねえ。



 まあ、そんなわけで浪人時代。予備校で勉強しているわけです。
 って、これ書きながら思い出そうとしているのですが、実は予備校のシステムを思い出せないです。確か、浪人生は普通の高校みたいに、一コマ50分だか60分だかの授業を朝から受けまして。9コマくらいあったのかなあ。覚えてません。
 んで、高校生ももちろん学校終わってから来ますから、夜は8時9時まであいてるわけです。そこは食堂が開放されてまして、そこで毎日数人の友人達と夜まで一緒に勉強してました。



 秋頃でしたかねえ。着信がありました。
 それが、見たことも無い番号なんです。ぱっと見、電話番号と認識できないような数字でした。よく覚えてないんですが、電話番号にしては桁も少なかった気がします。そもそも「0」から始まってもいなかった気がします。
 とりあえず、とってみると

「オギャー!オギャー!」

 と、赤ん坊の泣き声が後ろでしています。かなりの音量で。火のついたような、ってのはああいうのを言うんだ、くらいのでかさです。



 それで細い女性の声がします。

「○×▲★@#%&‘#?」

 何を言ってるか分からないんです。ほんとに。なにか疑問符っぽいのは分かるんです。
「もしもし?」 って言っても。「○×▲★@#%&‘#?」と。おそらく、同じ言葉を繰り返しているようなんです。
 後ろでは、赤ん坊の泣き声が続いています。

「○×▲★@#%&‘#?」

 外人って発音というか、発声というか、違うじゃないですか。どことなく、日本語に近い気もします。

「○×▲=&&?」

 定期的にあちらからは声が聞こえます。
「間違えてませんか?」と言っても、「アー○×▲★@#%&‘#?」



 たまに、日本語のように聞こえないでもない単語も聞こえます。
 でも、それが向こうの声が小さいから聞こえないのか、赤ん坊の声がうるさくて聞こえないのか、そもそも、聞き取れる言語ではないのか分からないんです。ほんとに。
 んで 「間違えてますよ」って言って切ったんです。



 友人達に話すと「ま、間違いだろう」という話になったのですが、 翌日、同じくらいの時間にまたかかってきました。あの番号です。
 とると、赤ん坊の泣き声がします。そして「アー○×▲★@#%&‘#?」という、声が聞こえます。
 ちょっと怖くなってはいましたが、もしかしたら少し病気なのかもしれませんし、赤ん坊がいるのでこう、悪い男の人の所にいる女性なのかもしれない、とか拉致とかされていて、適当に電話をかけてるのかもしれない、とか実際にありえそうな事を鑑みて、怒鳴ったりできない状態になりました。



「あなたは誰ですか?」とか「なんか、困ってるんですか?」とか聞いても「○×▲=&&?」と、何かを聞いているようです。
 会話にならないので、切りました。すると、かかってこなくなります。



 友人達にも、その履歴は見せましたが、皆、そのような番号の地域は知らないといいました。
 稲川氏の有名な怪談に「あなた~~でしょ?」という電話の話があります。当時もその話は知ってたのですが、そういう感じでもなさそうです。あまりにも、電話の向こうのリアルな情景が目に浮かぶのです。



 それから、毎日同じ時間に電話はかかってきました。一週間ほど続いたでしょうか。ひとまず、友人にとってもらうことにしました。もしかしたら、俺だけが理解できないのかもしれませんし。(まあ、そんなことはありえないのですが)
 俺の電話にかかってきている事もあり、他人なら、好き放題いえる気がしたんです。今考えると、すげえ変な気がしますが。O友という友人(いまいち伏字になっていないですが)にとってもらいました。

「もしもし?」
・・・
「なんだって?」
「意味わからない事言ってる」

 そのままO友は「あなたさあ、どこにかけてるの?」とか「何言ってるかわからない」とか「悪戯ならやめろ」とか強い調子で言い放ちました。
 すると「あ、切れた」と、O友は言いました。



 それから、その電話はかかってこなくなりました。ただの、悪戯だったのかと、思いましたね。
 でも、もしかしたら、って事があるかもしれなかいし、悪戯にしては、毎回赤ん坊は泣いてたし、なんだろうと。



 それから、一月たったくらいの頃、似た番号から着信がありました。でも、同じではありませんでした。
 友人に見せてから、まあ、とってみろという話になり電話に出ました。

「もしもし」

 すると、「あのー」と、日本語が聞こえます。声は男性のもので、中年のおじさんという印象を受けました。
「もしもし?」と聞くと、そのおじさんは「娘と孫がそちらにいませんか?」と、言いました。
「いません、間違いです!」と、びびりながら言って切りました。
 それだけの話なんですけど。それ以来、何もありません。



 今となっては、色々悪質な携帯電話を使った悪戯や犯罪が増えてますし、対処の方法はいくらでもある気がしますが。当時はあまりそんな事件もありませんでしたし、よく分からなかったですね。
 この二件の電話はなにか繋がりがあるのか。それとも、全くの偶然な間違い電話なのか。
 たまに、ふと思い出します。



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