【平行世界】俺と妹が行ったところは昭和が73年続いた戦時中の日本だった…

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1:
小学生の頃、俺と妹で異世界らしきところへ行った。
あれはいったいなんだったのか、すっきりしないのでこういうの詳しい人や好きな人いたらちょっと来てほしい。

俺は文章がうまくないし、一応妹と記憶の確認をしたとはいえ鮮明ではないところがある。申し訳ないがそれでもよかったらだけど。あ、あと多分返信遅い。
じゃあ、誰か来たらはじめます。

 

2:
来たよ

 

3:
>>2 ありがとう

俺が小3、妹が小1の夏休み。八月の終わりの方、夏休みはあと一週間というときだった。
夜八時半ごろだったかな、近所にある親戚の家に妹と二人でお使いに行った。

親戚の家からは帰りに人気のない神社を通らなくちゃいけなくて、そこは暗くて不気味で怖いから走って抜けようと言った。
俺が合図をして、二人で広い神社をつっきる。
すると、妹が後ろで転んだ。俺が慌てて妹の元に行くと、妹は泣きそうな顔をして「立てない」と言った。

 

4:
立てないってなんだよ、と俺が聞くと、妹は誰かに足をつかまれてる、と言った。
暗がりでよーく目を凝らしてみると、妹の足の下に黒い水たまりみたいなのが出来ていた。妹はそこに右足を膝くらいまで突っ込んでいた。物理的におかしい。

怖くなって俺も泣きそうになりながら妹の足を引っ張った。だが抜けず、それどころかさらにずぶずぶと沈んでいった。
そのうち俺も沈んでいった。二人で泣きながら助けを呼んだが誰も来なかった。

沈んだところは冷たくて黒い水が体にまとわりついた。全身沈んだところで、俺は意識を失った。

 

5:
気が付くと俺は全身ずぶ濡れで折れた木に引っ掛かっていた。体はさっきよりも大きい黒い池?に半分つかってて、横を見ると妹も俺と同じような状態だった。
池の近くには木造っぽい家がちらほら見えた。空はきれいな夕焼け。人の姿は見えない。

二人で池から出て、家の方へ歩いて行った。全然知らない場所で、人の気配がしなくて、怖くて怖くて仕方が無かった。
歩いていると後ろから声をかけられた。

 

6:
ボロボロの薄汚れた着物を着た知らないおばあさんだった。おばあさんはもごもごとしゃべるので何を言ってるかよくわからなかったが、自分の家に来るよう言ってくれてるみたいだった。
あ、言語は日本語でした。優しそうな人で、俺たちはほっとした。

おばあさんの家は木造の家のうちの一軒で、がたがたする戸を開けると家の中に人が四人いた。さっきまで何の気配もしなかったのにこんないいたなんて、俺は気味が悪くなった。
二十代くらいの女の人と、中学生くらいの男の子と、眼鏡をかけた三十代くらいの男の人と、同い年くらいの女の人。
皆無表情でじっとこちらを見ていた。

家の中は教科書で見た昔の家みたいで囲炉裏があった。服もぼろの着物やモンペで戦時中のようだった。男の子は学生服だった。

 

7:
おばあさんによると、三十代の男の人(おとうさん)と女の人(おかあさん)→夫婦。男の人がおばあさんの息子。二十代の女の人(おねえさん)と男の子→夫婦の子供。で、三世帯で暮らしてるらしい。

おねえさんは俺たちの濡れた服を着替えさせてくれた。俺は男の子の服をつめたシャツとズボンを着せられた。妹は小さくて古いモンペを着せられた。

その間、おねえさんは一言二言「これ」「着て」くらいしか言わなかったし、それ以外の人はじっと正座して黙っていた。
これから夕食らしく、俺たちも混ぜてもらえることになった。

 

8:
緑色のご飯と具の無いみそ汁と野草?が少しずつでおれはびっくりした。妹はものすごく嫌そうな顔をした。
いただきますと手を合わせてみんな食べ始めた。俺は訊いてみた。

俺「家に帰りたいんだけどどうすればいいですか」
おかあさん「どこから来たの」
俺「東京の○○市です」
おかあさん「それは私にはわからない。おとうさんどうですか」
おとうさん「私も知らない」
おかあさん「なら私たちはわからないわ」

俺が何度か確かめてもこの家の家族は「東京の○○市」はおろか「東京」さえもわからないようだった。何度かひょっとしてここ?と言った地名を言われたがそれこそ聞いたことのないものだった。

じゃあここはどこですか、と聞くと「かながわのしょうじょうしよ」と言われた。

 

9:
ご飯が進まないからこれ以上は後でと言われて俺たちは大人しく出されたものを食べた。緑色のご飯は何とも言えない味がした。こっちの食べ物では例えられない。甘いんだけど苦いというか。
野草には虫が入っていた。俺が躊躇してると妹にとられた。

食べ終わると、お父さんが色々と説明してくれた。
ここは「かながわのしょうじょうし」漢字は教えてもらったけど忘れた。でも神奈川じゃなかった。今は八月で、日付は俺たちがお使いをした日の一日あとだった……らしい(妹談)。
 
会話をしているうちに、どうも俺たちとこの家族の間にずれがあるなと思った。そこで、「ここは日本で何年ですか?」と根本的なことを訊いた。
するとおとうさんが日本でりんみょうえ十二年だよと教えてくれた。りんみょうえってなんですか、平成じゃないんですかと俺は焦った。

 

10:
どうやらこの世界では、昭和が七十三年で終わって次がりんみょうえという年号らしかった。そして……今は戦争のさなかだ、と。
俺も妹もそんなに歴史に詳しくなかったけど、今になって整理してみると昭和二十年ぐらいから聞いたことのない歴史だったから、そこで世界が分かれてしまったのだろうと思う。

おとうさんたちは、どうやら俺たちのことを何かしらの病気だと思ったらしく、かわいそうにねえと繰り返した。
妹が家に帰れないの?と俺に言った。俺もそう思ったし不安だったけどきっと帰れるよ、と答えた。

でも後から妹に聞いたところによると、妹は俺も怖いのを見ぬいてたらしい。
その日はもう暗くなっていたので寝かせてもらうことにした。

 

14:
次の日起きると、俺たちはお姉さんに連れられて診療所へ行った。診療所はでかくて周りに軍服の人がいっぱいいた。
白衣を着てメガネをかけた医者が出てきて、俺たちに今までの経緯を訊いた。一生懸命話すとうんうんとうなずきながらにこやかに聞いてくれた。その後はいくつか質問されたり指定されたおもちゃで遊ぶように言われた。

おねえさんと医者は別室で何か話していた。聞き耳をたてると、だいたいこんな感じのことを言っていた。

医者「あの子たちはまたあなた方の親戚か何かですか」
おねえさん「違います。迷子です」
医者「今は戦争中ですからきっと何かのショックで気が狂ってしまったのでしょうね」
おねえさん「やっぱりそうでしたか」
医者「あんなに息を吸うように嘘をつけるなんておかしいですよ。もしくは本当にそんな経験があるのだと思い込んでしまっているのでしょう」
おねえさん「変な服も着ていました」
医者「じゃあ親も気違いなのかもしれないですね」
おねえさん「入院ですか」
医者「そうですね」

 

15:
よくわからないけど、入院させられたら家に帰れないんだと漠然と思った。
窓は外側から閉まって講師がはめられていた。ドアの外には医者たちがいる。逃げたくてもどうしたらいいかわからなかった。

どうする?と妹と相談していると医者が入ってきて、この車に乗りなさいと緑色のトラックまで連れて行ってくれた。

「君たちは大変がんばったから楽しいところへ連れて行ってあげるよ」
 
と医者は言っていたが、俺と妹は精神病院か何かに連れて行かれるのだとわかった。
乗るときにおねえさんが俺たちの最初に着ていた服を返してくれた。トラックの荷台には俺たち以外に十数人の人が乗っていた。半分くらい目がうつろだった。拘束されている人もいた。外で、医者が「ここらでは三日に一ぺん気違いが出るから大変なんですよ」とおねえさんに話していた。

トラックが走り始めた。トラックは道路を通り、どこか山の方へ行くみたいだった。
一回人が道端に倒れて死んでいた。何かに撃たれたような跡があった。そのうち、一緒に荷台に乗っていた右足の無い男の人が奇声を上げて飛び降りた。鈍い音がして姿が見えなくなった。
運転手は構わず走り続けていた。
最初はどこかで飛び降りて逃げようとしていたが、怖くなった。

 

17:
そのうち人がいなくなってきて、トラックは山道に入った。とても揺れた。
山の手前にたくさんの人がいて、踊り狂いながら蜜柑をぶん投げてげらげらと笑っていた。蜜柑は荷台にもいっぱい入ってきた。お腹が空いていたので食べたがとてもおいしかった。

ただ、最初の家の様子からして明らかに物資不足?ぽかったのにあの蜜柑どうしたんだろう。あと、蜜柑の人たちは病院に入れられてるわけではなさそうだった。

山に入ると草が生い茂っていて、土もやわらかそうだしひょっとしたらクッションになって安全に飛び下りられるんじゃないかと妹が言い出した。
ただ、暗くて足元がよく見えなかったので、俺は怖かった。でもあっという間に妹は飛び降りた。
俺も覚悟を決めて飛び降りた。まあ確かに大丈夫だったけど、落ちた衝撃で肩をうった。めっちゃ痛かった。
妹が駆け寄ってきて、上手く逃げられたことが分かって安心した。

 

21:
うまく逃げられたのはよかったんだけど、こっからどうしたらいいんだろう。俺たちは途方にくれた。
蜜柑だけじゃ足りなくて腹が減ったし、体は痛いし、暗いし、夏だったはずなのに寒いし、俺は泣いた。つられて妹も泣いた。家に帰りたいと言いながら泣いた。
泣きながら手をつないで歩いた。ふもとに行けばまだ何とかなるかもしれないと思って山を下った。 
でも、結構山の上の方だったのでもちろんすぐにはたどり着かない。
 
泣き止んだころ、どこからか犬の声が聞こえた。 
二人で黙って耳を澄まして、犬の声がした方へ歩いて行った。すぐに見つかった。
犬は大きくて茶色い犬だった。四十代くらいのやつれたおじさんが一緒にいた。おじさんはリュックをしょって軍服姿だった。洞穴みたいになってるところで火を焚いていた。

おじさんは俺たちの姿を見ると、あ~と言って一人で勝手にうなずいた。そして手招きをして俺たちを火の周りに座らせると、固いパンを一つずつくれた。

 

24:
パンを前に戸惑っている俺たちに、おじさんはどこから来た?と訊いた。
俺は何と答えたらいいものか迷ったが、やっぱり「東京の○○市です」と言った。このおじさんは東京や○○市が分かるみたいで、俺たちはほっとした。

おじさん「帰る?」
妹「家?帰る!」
おじさん「あ~、わがった」

そして俺たちがパンを食べ終わったのを見ると、犬の紐を俺に握らせて、「こいつについていけば帰れるから絶対紐放すんじゃねえぞ」みたいなことを言った。

みたいなこと、というのはおじさんのなまりがひどくて俺が今文字で再現できないから。妹には「お兄ちゃんは怪我をしてるから負担になりそうなことは助けてあげるんだぞ」と伝えていたらしい。

おじさんはついてきたいけど出来ないらしかった。俺たちはお礼を言って別れた。

 

26:
犬はゆっくり歩いてくれた。ひたすら山を奥に奥に入っていくので俺は心配になった。
三時間くらい歩いたと思う。休憩ははさんでくれたんだがとても疲れた。

相変わらず山の中だったが、急に空気が変わるところがあった。今まで冷たくてどんよりとしていたのが、あの生温かくて湿ったいわゆる夏の蒸し暑い空気になった。

犬は冷たい空気の空間の端で止まった。もう終わりか?と訊くと一声吠えた。撫でてお礼を言うと、犬は走って帰って行った。
生温かい空気の方の道を歩いていると次第に明るくなって周りの木が低く少なくなっていった。
知らない路地に出ていた。知らないと言ってもどこかの街角だった。マンションがあって戻ってきたんだとわかった。

 

27:
俺はほっとして、そこにいた人にここはどこですかと尋ねた。その人は俺たちの格好をいぶかしげに見ていたが答えてくれた。
そこは神奈川県の端の方だった。もちろん隣りは東京だった。

帰るためのお金を持ってなかったから、自動販売機の下に落ちていた小銭を拾って家に電話をかけた。母親が出た。
「今神奈川のここなんだけどお金持ってないからどう帰ればいい?」と訊くと、そんなに遠くないから歩けと言われた。いや遠いだろと思ったが電話を切られたし仕方ないので歩くことにした。

時間は朝の八時くらいでお使いに行ったあの日から三日たっていた。
家に着く頃にはもう日が暮れていた。

 

28:
家に帰ると両親が出てきた。
「神社で水たまりにはまって変な所へ行った」と言うと気味悪がって塩をかけられた。風呂に入って夕食を食べた。疲れていたのですぐに寝てしまった。

てっきり三日も帰らなかったら警察を呼ばれているかと思ったが違った。近所の人や親せき、友達学校も知らなかったようだった。
親は汚いからと俺たちが向こうで着せられた服をすぐに捨ててしまった。だから人に話しても証拠がなく信じてもらえなかった。

それから神社に行っても二度と水たまりは見なかった。同じような体験をしたという人もなく、いったいなんだったのだろう、と妹と話し合ったが答えは出なかった。

 

29:
『異世界』というのを知ってからずっと、もしかしたら俺たちは異世界に飛ばされたんじゃないかと思っている。
なあ、これは異世界かな?あとあのおじさんと犬はなんだったんだ?

 

30:
あ、体験したことは大体話したよ。

 

31:
お母さんドライだな

 

32:
>>31
両親ともドライっていうかあんまり俺たちに感心が無いような気がする

 

33:
時空のおっさんか

 

34:
おもしろかったけど、お母さん厳しいね
3日も帰って来なかったら心配するし
普通だったら迎えに来てくれるのにな

 

35:
3日も居なくて騒ぎにならんとか有り得ねーだろ

 

36:
異世界の出来事より両親の対応のほうが驚きだわ

 

38:
>>33
あ……意外と考えたことなかったな。そうかも

>>34
両親とも車の免許持ってたんだけどね……
ガソリンがもったいないからとかじゃないかな

>>35
学校ある日だったら騒ぎになったかもしれないけど、あの時点ではまだ休みだったから俺たちが帰ってこないのを知ってるのは親だけだったんだよなー。
ひょっとしたら妹の友達とかから電話来てたかもしれないけど、外出中とでも言ってたんじゃないかな?

>>36
まじかww

なんかみんな母の対応に驚いてるな。でもうちはずっとこんなかんじだよ。
まあ、当時は俺たちがいなくなっても取り乱したりはしないだろうけど、さすがに警察くらい呼ぶだろうと思ってたからびっくりしたw

 

12:
異世界(仮)の人の服装とかってどんな感じなの?

 

13:
>>12
んー 前にもちょこっと書いてあるけど基本的にぼろで色あせてたり薄汚れてたり。着物とか、第二次世界大戦中の日本と江戸時代の農民の服装の間……みたいなかんじかなあ。洋装もあったけどね。

俺たちの来てたのは俺がTシャツと半ズボン。妹はタンクトップ、ショートパンツ。で、二人ともサンダル。
特に何か言われたわけじゃないけど、おねえさんとか何これ?みたいな顔だった。

 

16:
東京がわからないなら昭和のもっと前から違ったのか?でも今の言葉が通じるから明治とか大正あたりからの歴史が違うのかな?

 

18:
>>16
あー……確かに。すごい詳しく覚えてるわけじゃないし(歴史の授業始まる前だったし)途中までは似てる歴史だっただけかもしれないな。
ただ、あの家の人がどのくらい自分たちの世界のことを知っていたのか疑問。

 

19:
何年前か知りませんがその話を今しようと思ったのは何故ですか?

 

20:
>>19
>>1にちょっと書いたんだけど、俺たちはこの体験がなんだったのかいまだによくわからない。
戻ってきたばかりのころ、知りたくて周りの人に何回か話したがあまりまともに聞いてもらえなかった。
で、ネットで『異世界』とか検索してたらほかの人の体験談が出てきて、あ~こういうの掲示板ならちゃんと聞いてくれる人いるんだ、と。
妹とかとも相談して時間のある日曜日にちょっと聞いてもらおうということです。

 

23:
なんか5分後の世界思い出した

 五分後の世界

『五分後の世界』(ごふんごのせかい)は、村上龍の小説。幻冬舎から1994年3月に刊行された。

第二次世界大戦から現代に至るまで米軍を中心とする連合軍と戦争を継続している平行世界の日本を描くことで、現代日本に対する強烈なメッセージを秘めた作品である。村上龍はあとがきにおいて「最高のものになった」としているように、作者の代表的な「看板作品」である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/五分後の世界

 

引用元::http://mao.5ch.net/test/read.cgi/occult/1549761080/



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