【ちょっと切ない話】子供の頃に本名不明の不思議なお姉さんと遊んでたんだけど…

不思議 1件
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1:
気ままにダラダラ書いてくから、暇な人は見てってね

 

8:
お姉さんを一番最初に見たのはいつだったかわからない
そこそこの田舎だったから、顔見知りや友達といえば、スーパーとかいつも通る道とかで会う人たちのこと
でもお姉さんに関しては、どこで見かけたのが最初か、いつからいたのかが曖昧だった

物心ついたときにはいた。気がついたらいつの間にかいた

 

9:
でも初めて話したときのことは覚えてる
まあ小学1、2年の頃だったと思うし、昔を懐かしむフィルター越しだから正確な記憶かは定かじゃないけど

学校の帰り道からは外れたとこにあるちっさい公園、ボロいブランコとシーソー、ベンチくらいしかないとこ
嫌なこと思い出して涙目でブランコしてたら、お姉さんから話しかけてきた。
思えばあの人、開幕から変だったわ
「ベビースター食べる?」って

 

12:
ビスコだったかもしれん
最初は確か、不審者だと思った。逃げなきゃって
固まってたら、「食べなよ」って言って手に押しつけてきて、隣のブランコに座った
もそもそ食べてたから私も食べた

今思えば私は(話したこともない人とはいえ)お菓子を貰ったくせにお礼も言えないクソガキだった

 

10:
怖い話ならヤダんすけど

 

11:
お姉さんの家とか知らないの?

 

14:
>>10
オカルトかも、けど子ども特有の妄想だったかもと。話半分で聞いて貰えれば

>>11
それはこのあと


菓子押しつけて隣に座ったにも関わらず、何も言ってこない
でもこっちだって話したことない人相手じゃ何言えばいいかわからん

沈黙が流れた

食べ終わったお姉さんは、ブランコ漕ぐでもなくぼーっとしてたと思う。
なんか怖い、やっぱ変な人だと思ってランドセル背負って逃げた
角を曲がるときにちょっと振りかえるとお姉さんはいなかった

 

13:
>>1は女?

 

16:
>>13
あたり

 
これがお姉さんとのなれそめ(?)
そのあとしばらくは、話す機会はなかった
でもやっぱりちょいちょい見かけた

が、誰かと一緒にいる様子はなかったと思う
覚えてないだけかもだけど

 

17:
お姉さんは綺麗な感じだった?

 

21:
>>17
もうだいぶ昔のことだしあんま覚えてないな
少なくとも、良くも悪くも強烈に印象に残る顔ではなかった。はず


で、初対面からしばらくたった下校中の話
たぶんランドセルとられたかなんかして、いじめっこを追っかけてた
トロいわ泣き虫だわだったクソガキ時分の私、へたりこんでボロ泣き
数m先にいたいじめっこ逹ゲラゲラ。
お姉さんとの2度目のまともな遭遇はたしかこの時

 

19:
話は変わるが、その頃私は学校でいじめられてた
きっかけは覚えてないけど、無視されたりヒソヒソ言われたり。
元からあんまり友達が多くなかったし、クラス中から仲間外れってわけでもなかったから先生も知らなかったと思う
親にも言わなかったし

 

24:
お姉さんがどこからともなく表れて、私固まる。あのときの変な人だ!って
いじめっこも固まる
で、お姉さんがいじめっこに近寄って目を合わせた。割と至近距離でガン見
で、確か「今、自分がいいことしてると思う?」とかって聞いてた。
いじめっこはまだ固まってた
お姉さんがもう一回、さっきと同じ、強くはない口調で、同じことを聞いてた
いじめっこは確か黙って首を振ってた

 

25:
お姉さんといじめっこはまだ何か話してた(というかお姉さんが一方的に淡々とたずねてた?)はずだがあんま覚えてない
ちなみにお姉さんにガン見されて色々聞かれてたのはランドセル持ってた奴

そのあとランドセル持ってた奴以外が逃げて、ランドセル持ってた奴も逃げてった
お姉さんは逃げてくいじめっこ達に手を振ってた

 

27:
お姉さんええ人やな

 

28:
お姉さんは振り返って、「だいじょぶ?」って聞いてくれた
私は答えられなかった
お姉さんがランドセル取ってきてくれて、また何かお菓子をくれた

で、確か「嫌だってちゃんと伝えるか、それでもだめなら蹴っ飛ばしな」とか言ってた
それには「うん」って返事ができた
お姉さんはまたどこかへ去って行った

 

29:
次の日あたり、いじめっこたちに「もうこういうのはやめてほしい」と言った
たぶん半べそになりながら
でもいじめっこは、確かニヤニヤしながら顔を見合わせてたので、「駄目か」と思った
けどさすがに蹴っ飛ばす勇気はなかった
なので、思いっきり頭突きをかました
いじめっこは鼻血出してた

 

31:
周りのいじめっこが集まってきて(と言っても2、3人だったとおもうけど)叩かれたから手を振り回した
誰かが先生を呼んできたらしくて、もぎはなされた
職員室で事情聴取されたけど、全員ボロ泣きのクソガキ集団がまともに話せるはずもなし
喧嘩両成敗みたいな感じで全員怒られて終わった

けどそれ以降、いじめっこはあんまりちょっかいかけてこなくなった

 

32:
かっこいいぜ

 

33:
そのあとしばらく、学校が終わったあとは町でお姉さんを探して回った
一言お礼を言いたかった。
お菓子と説教(?)とアドバイスのぶんの

鍵っ子だったし、姉にも愚痴混じりで事情は話してあったから、親が帰ってくるまでに家に帰ればそれでよかった

今にきて思えば、小学生の足で回れる範囲なんか大したことなかっただろうけど
いろんなところを色んなルートで回るのが、秘密の探検みたいで楽しかった

 

34:
今にきて⇒今にして

 

35:
話が微妙に逸れたな
ともかく、しばらくしてお姉さんを発見した
どこにいたかは忘れた
「あの」って声をかけたら、「あ、ブランコの」って言われた
いじめっこにちょっとやりかえした話と、お礼を言った
お姉さんはまたお菓子をくれた。このときくれたのはプリンチョコだったのははっきり覚えてる

その日はなんか話しながらぶらぶらして、「今度遊びたい」って言ったら「いいよー」って言ってた

 

37:
>>34
おお、誤字すみません

しばらくの間、ちょいちょい放課後はお姉さんとすごすようになった
公園でずっとブランコしたり、花摘んで名前教えてもらったり、図書館行って一緒に(お姉さんは横で本読んでただけだったが)宿題やったり。

ただ、なんとなく人には言わない方がいい気がして、お姉さんのことは誰にも話さなかった
教えてもらった花の名前の話とかはしたけど

 

36:
掲示板で人に話す感じでなくて
かなり小説の文章の書き方なんだけどそういう経験がある人?

 

39:
>>36
経験はない。文章書くのは好きですよ


そんな感じで、お姉さんと会ったり会わなかったりの日々が続いて、しばらくして「ちびちゃん、明日ウチに遊びにくる?」って言われた
今思えば、ちょっとの間遊んだだけのちびっこを家に呼ぶお姉さんはやっぱり変な人だし
そんなお姉さんの誘いに二つ返事で乗った私も危機管理の甘いクソガキだった

でもこの時点で、お姉さんは変な人だけど危ない人じゃないのはわかってたから、次の日遊びに行った

 

40:
こうして改めて思い出すとあの人常になんか食べてたな
たいていお菓子だったし

 

41:
で、お姉さんの家に遊びに行った
普通のアパートだった

中に入ってまず思ったことは、「本がいっぱい」ってこと
常にお菓子を食べてたにしてはお菓子が少なかったから、「あんまりお菓子ないね」って言った
「欲しくなったら買いにいくだけだからね」と言っていた
「買いだめして、食べきれなかったらお菓子に申し訳ないから」とかなんとか

それから、部屋にあった本を日が暮れるまで読んでた
読めない字をいちいち聞いても、嫌な顔ひとつしないで教えてくれた
やっぱり変な人だな、変だけど優しいなと思った

 

42:
結局その日はずっと本読んでた
「明日も来ていい?」って聞いたら、いつでもおいでと言われた
ただ、急に来てもいないこともあるからねと

お姉さんは色んなところにいたし、事実それまでも、お姉さんと遊んだり図書館に行ってたのは、お姉さんを探して見つかったときだけだった
お姉さんはやっぱり帰り際にお菓子をくれた

 

47:
で、しばらくは学校が終わったらお姉さんの家に直行してた
お姉さんはいたりいなかったりした
お姉さんの部屋には色んな本があったと思うけど、難しい字がわからなくても楽しめるから図鑑をよく読んでた

お姉さんは色んなことを知ってた
話した内容はあんまり頭に残ってなくても、教えてもらったことは今も結構覚えてる
子供心に物知りだなーと思ってたけど、実際今思い返しても割と博識な人だったな
さっきも言ったけど草や花の話とか、それを使った遊び(スズメノテッポウとかオオバコ相撲、草笛を綺麗に鳴らすコツとか、流れやすい笹舟の作り方)とか
虫の種類とかいる場所、捕まえやすい時間帯
星と星座の話とかそれにまつわる神話とか
イザナギイザナミとヨモツヒラサカの話とか今思えば日本神話の話だったし
ぱっと思いつくだけでもこんだけある

 

57:
思い出したんだけど、私はお姉さんのことを「しおりさん」って呼んでた
でも本名ではなかった気がする
それも思い出したら書いてく

 

58:
そうだ、しおりさんって名前私がつけたんだった
なんで忘れてたのかな

 

59:
結構仲良くなってたのに、そのときまでお互い名前も知らなかった
お姉さんに名前を聞いたら、本当の名前は教えられない(教えちゃいけないことになってるとか言ってた気もする)、だからちびちゃんがつけてよ、と。

やっぱり変な人だと思ったけど、そのときはお姉さんの家で、一緒に摘んできた花を押し花にして栞をつくってたから、私はお姉さんに「しおり」って名前をつけた
こうして私たちの間で、お姉さんは「しおりさん」になった

 

61:
あと、仕事について聞いたりもした
学校が終わって遊びにきたくらいの時間にいるのに、なんか家事とかしてる様子もなかった
大人は大体、外に働きに出てるか、家で掃除や洗濯をしてるもんだと思っていたので、やっぱり変だと思った
だから、仕事をしてないのか、してるならどんな仕事なのか聞いてみた

 

63:
そしたらしおりさんは、ちょっと考えてから、日が出ている間は仕事をしないんだと言った
当番じゃない日は休みだからのんびりしてていい、みたいなことも言ってた

ここまで聞けば、今ならなんとなく、お水の人かな~とか考えるけど、当時はそもそもそんなこと知らないし、夜にする仕事なんてあるのかーとか思ってたと思う
が、結論から言うと、しおりさんは(たぶん)お水の人ではなかった

 

62:
>>61
イッチは今何歳なの?

 

64:
>>62
夏休み中の高2


遠慮を知らないクソガキだった私は、どんな仕事なのかを聞いた
しおりさんはまたちょっと考えて答えてくれた
人を迎えに行って、その人が行かなきゃいけないところに一緒に行ってあげる仕事、みたいなことを言っていた
タクシーとかバスの運転手さんかと聞いたけど、確かしおりさんはそれ以上は教えてくれなかった
黙ってニコニコしてた
聞いたことを教えてくれないしおりさんは珍しかったから、言いたくないのかと思って、そのあとはしつこく聞かなかった

 

65:
代行運転ってこと?

>>64
高2か
それにしては文章力あるな
文章書く仕事に就いたほうがいいよ
面白いエッセイとか書きそうだし

 

67:
>>65
キャバ嬢の送迎ドライバーかもね

 

71:
>>67
そんな仕事があるのか!女の人もするような仕事なの?

 

73:
>>71
女性ドライバーも居ますよ
車中で女性同士のお話も出来るから、嬢の支えになったりする事もあるよ

 

74:
>>73
ほ~…なんか意外、そういう仕事は男ばっかりと思ったから

 

68:
>>65
文章書くのはあくまで趣味にしたい
仕事にして義務化したら嫌いになっちゃうかもしれないし

代行運転も考えたけど、それなら隠す理由がわからん
「一緒に行ってあげる」っていう表現が何か引っ掛かるし
もっと色々言ってたかもしれないけど、もう10年くらいは前のことだしなぁ…

 

66:
今考えても、しおりさんが何してる人だったのか確信は持てない
このあと色々あったから、もしかしたら…と思うようなものはひとつあるけど、非現実的すぎるし、第一仕事と呼べるのかもわからん
それもこれから書いてく

 

69:
ガキの頃の記憶は捏造される

 

72:
>>69 色々調べて、イマジナリーフレンドっていうのを見つけた
最初にも書いたけど、子ども特有の妄想の可能性も高いよね
ちょろっと姉に言ったくらいで他は誰にも話さなかったから、こんな人いなかったかとか周りにも聞けないし

 

77:
子供の記憶力の曖昧さは異常やからの
あとから見せた写真やテレビの内容が記憶としてしまわれとる

のを、甥っ子姪っ子が体現してる
ただ、過去語らせると事実も混じってるから
何かしらの軸見たいのはあるんちゃう

 

82:
そんなこんなでしおりさんとの日々はしばらく続いた

ある日、クラスメイトの一人が休んだ
親族の葬式だった
で、その日、学校から帰ったあと、私たちは家族で結構遅くまで出掛けてたんだけど
帰りの車の中で、ぼーっと外を眺めてたら、暗くて人気の少ない中で二人の人が一緒に歩いてた
信号待ちで止まった車から、誰なのかがはっきり見えた

しおりさんだった

 

84:
しおりさんが誰かと一緒にいるのを見たのは、記憶にある限りこれが最初で最後
そのときは、珍しいもん見たなーとしか思わなかった

一緒に歩いてたのは、その日休んだクラスメイトのおばあちゃんだった
その子のうちに遊びにいったときに見たことがあった
信号が変わる直前、一瞬だけ、しおりさんと目が合った気がした

 

85:
でもなんか違和感があった
何もおかしくないはずなのに、何かおかしい気がした
このとき感じた「なんか変」の正体がなんだったのかは今でもわからん

でも、次の日(もう少し期間は空いてたかもしれないけど)、ちょっと納得できないことを聞いた

 

86:
葬式で休んでたその子は、ぼっちクソガキの私の数少ない友達だった
学校に帰ってきたその子と話してるとき、そういえば誰のお葬式だったのかと聞いてみた

「おばあちゃんのお葬式」

え?

 

87:
一緒に暮らしてたおばあちゃんが、しばらく入院していたんだけど、しんでしまった、と。
聞いたときは、そっかー、残念だったね、とか話してたと思う

けど後から気づいた
しおりさん、そのおばあちゃんと一緒に歩いてたやんけ

 

88:
気づいた瞬間怖くなった
しおりさんがおばあちゃんと歩いてたことが怖かったけど、次第にしおりさんそのものが怖くなってきた
だってあのとき目合ったもん

 

89:
オカルトっぽくなってきたな…

 

90:
どういうことなのか考えた、見間違いだったかもしれないとも思った
でもあれは確かにあの子のおばあちゃんだったし、一緒に歩いてた人は絶対しおりさんだった

そしておばあちゃんと歩いてたしおりさんを見たその日以降、しおりさんは私の前に現れなくなった

 

91:
アカン眠気がヤバい
今日は出かけてくるから、次の書き込みはまた夜になると思います
こうして書いて見るとマジでオカルトだな…

 

92:
おやすみー

 

95:
しおりさんは黒髪長髪のやせたJDで再生してる

 

96:
ただいま
おそらく11時から11時半頃に再開します

 

98:
どれくらいの間かはわからないけど、しおりさんに会えない期間がしばらく続いた
初めはしおりさんを怖いと思ってたけど、あんまりにも会えないからまたしおりさんを探し始めた
町中でちょっと見かけても、最初公園で会ったときみたいに消えちゃう(?)
学校終わりにあちこち探しても見つからない
意を決してアパートに行ってみても留守だった

普通に遊んでくれてたときは、ちょっと探して見つからなければ諦めてたけど、そのときはなんかもうムキになってた

 

99:
しおりさんに会えない期間は、体感では結構長かった気がする
クソボッチの私を遊びに誘ってくれる友達もいたのに、用事があるからと断ってしおりさんを探し続けた
けど、あんまりにも見つからない
町で見かけることもあったはずなのに、なんかそれすら段々少なくなっていってた気がする

 

100:
で、町で見かけることすら少なくなって諦めかけてたある日
学校帰りにしおりさんのアパートに行ってダメもとでチャイムを押すことが、なんかもう習慣化していた
どうせ出ないと思ってチャイムを押したら、しおりさんが出てきた
顔を見るのがすごく久しぶりな気がしたし、確かしおりさんも、ちびちゃん、久しぶりだねって言った

 

101:
とりあえず部屋に入れてもらった
久々に上がったしおりさんの部屋はやっぱり本がいっぱいあった
あれだけ躍起になって探してたはずなのに、いざ会ったら何を言えばわからなかった
というか会ったらやっぱりしおりさんが怖かった
正直、しおりさんはおばけなんじゃないかと思ってたから

しばらく黙ってたら、しおりさんが口を開いた
一言、「見ちゃった?」とだけ。

 

102:
何も答えられなかった
でもしおりさんは、「そっか」って言ってた
で、またいつも通りお菓子を渡してきた
前に教えてくれた、ヨモツヘグイだかなんだかの話を思い出してちょっとためらった
でももう散々食べてたし、今更遅いかと思って素直に受け取った
色々考えながら食べてたけど、やっぱりなんにも言えなかった
しおりさんも何も言わなかったと思う

 

108:
>>102
ヨモツヘグイってなんだ?黄泉竈食ひ?

 

111:
>>108 
ヨモツヒラサカの話してくれたときにあの人が教えてくれたんだけど、あの世の食べ物を食べたら完全にあの世の住人になっちゃうってやつ
イザナギが迎えにきた時点でイザナミはもうあの世のもの食べてたから、現世に戻って来られなかった

で、私はしおりさんがおばけだと思ってたから、渡されたお菓子食べたら私もおばけになっちゃうと思った

 

103:
しばらくしてやっと決心がついて、なんでおばあちゃんと歩いてたのか聞いた
それが私の仕事だからだと言っていた
それから、おばあちゃんは本当に死んでいたのか、しおりさんはおばけなのかも聞いた
ちょっと考えてから、おばけとはちょっと違う、と答えてくれた
じゃあなんなのかとは流石に聞けなかった

おと他にも聞いたことはあったはずだけど、しおりさんは答えてくれたりくれなかったりした
でも、答えてくれないことはあっても、たぶん嘘はつかないでくれてたと思う
なんとなくだけど

 

104:
いろんなことを聞いた
で、しおりさんが、一緒に作った栞を交換しないかと言い出した
ずっと持ち歩いて使ってたから、ランドセルの中にあった
栞を渡したら、しおりさんはすごく嬉しそうだったのを覚えてる

 

105:
そうこうしてる間に結構時間が経って、帰る時間になった
最後にしおりさんを見たとき、ちょっと寂しそうだった気がする
もう顔もあんまり思い出せないのになぜかそれは覚えてる
別れ際はいつも、なんとなく手を振るだけだった
確かその日もそうだった

 

106:
なんとなく仲直り(?)ができた気がしたから、次の日はまたいつも通り、しおりさんのアパートに遊びに行った
もうあんまりしおりさんのことは怖くなくなってたし、変な人だけど面白いから、もうおばけでもいいやと思ってた

でもしおりさんは留守だった
なんとなくいやな感じがした
あちこち探し回ったけど、その日はしおりさんは見つからなかった

 

107:
次の日もその次もしおりさんは見つからなかった
町中でも、ほとんどではなく完全にしおりさんを見なくなった
しおりさんは忽然と姿を消した

 

109:
もうずっとしおりさんの姿を見なかったし、アパートにもいないみたいだった

最終手段をとることにした
休日の昼間に、しおりさんの隣の部屋に凸した
たしかおばさんが出てきたと思うけど、今思えば迷惑極まりない
ごめんねおばさん

 

110:
すごく楽しい
何年前の話なんだろう

 

115:
>>110 今私が高2、記憶が正しければ小学校低学年のときの話だから、だいたい10年くらい前

 

118:
出てきたおばさんに、この前までこの部屋の隣に住んでた人のことを知らないかと聞いた
そしたら、「隣はもうずっと空き部屋だよ」って言われた

 

120:
>>118
は?はああああ???

 

119:
ありえない。
だってついこの間まで、私はその部屋でしおりさんと本を読んでたのに
おばさんは1年だか2年ちょい前からその部屋に住んでるけど、人が入ったことはないと言ってた
でも絶対そんなはずはない
 
あんまりにも私が食い下がるから、おばさんは大家さんに電話をかけてくれた(本当にご迷惑おかけしました)

 

121:
結果はおばさんの言う通りで、2年だか3年前から空き部屋とのこと
なんでそんなことを聞くのか、と言われたから、かいつまんで素直に話した
大家さんは馬鹿にしないで聞いてくれて、
じゃあ部屋の中を一緒に見に行くかとまで言ってくれた

 

122:
次の日あたりの放課後、大家さんに部屋の鍵を開けてもらって、一緒に部屋に入った
あれだけたくさんあった本はきれいさっぱりなくなってて、それどころか人が住んでた痕跡も全然なかった
大家さんは、たぶん何かの間違いだろうと言っていた
その日は大家さんにお礼を言って家に帰った

 

123:
帰り道、なんか色々考えてた気がする
もしかしたら夢だったのかなとも思ったけど、しおりさんと一緒に読んだ本も、貰って初めて食べたお菓子も、教えてもらったいろんな知識も、確かに私の頭の中にあった

けど、しおりさんは本当にいなくなっちゃったんだなという感じがして、ボロ泣きしながら家に帰った
姉にめっちゃ心配された

 

124:
しおりさんが確かにいたんだという唯一の証拠になっちゃった押し花のしおり
これだけはずっと大事に使い続けようと思ってたのに、それもいつの間にかなくなっていた

 

125:
これで私としおりさんの話はおしまい

あれからだいぶ月日が流れて、だんだんとしおりさんのことを忘れていってる
でもこのまま全部忘れちゃうのは嫌だから、少しでも覚えてるうちに、他の人にも見えるかたちでしおりさんとの思い出を残しておきたいと思ってこの一連の話を書いた

しおりさんが何者だったのかは結局わからん
釣り、創作と思われても構わない
というかこんな話創作と思われて当たり前とも思う
でもしおりさんは、確かにいた
色々な知識とお菓子を私にくれた、名前もわからない変なお姉さんの話です

 

126:
寝落ちするかもだけどなんか質問とかあったら答えます
身バレしない範囲で

 

127:
おつかれー
「ゲーセンで会った不思議な子」っぽかったけど面白かったよ

 

128:
>>127 ありがとう

 

129:
中ニ病って言われるの覚悟で言うけど、しおりさんは死神だったんじゃないかと思ってる
死んだ人の魂を迎えに行って、然るべきところに連れていく、みたいな

 

130:
不思議で少し切なくて面白い話だったよありがとう

 

135:
子供の頃、何の疑問もなく受け入れていたことが後々不思議なことだったのかと気付くこともあるし
その記憶が薄れていくと言うこともある

良い経験したなぁ
とりあえず乙

 



コメント

  1. 1
    名無しのオカルター:

    投稿者が死ぬときに会えるだろ

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