【長編怖い話】心霊スポットのトンネルでヤバイ体験…そこは10年周期で奇妙な事件が起こった恐ろしい場所だった

恐怖 1件
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11:
もう30年以上前の話。
とある有名心霊スポットのトンネルへと6人が車2台で向かったんだが、この時期だったので着いたのが19時過ぎで辺りはまだほの暗い程度で暗闇ってほどでなかった。

暗くなるまで待つかと言ったけど中の一人がよくある話で霊感が強い。
やっぱりやめようと言い出してきかない。
せっかく来たのだし行こうと言う3人とやめようと言う2人、俺はどっちでもよかったので途中まで行って帰るとなった。

2人を残してトンネルまで行くと歩いて2~3分で入口に着いた。
辺りはようやく闇に包まれて混ざりきらないアイスコーヒーのような生ぬるいのと冷たいのが混ざった風が奥へ行けと言うように背中から吹いてきてた。

 

12:
トンネルはすでに使われていない。
ここまで来る途中にも立ち入り禁止の看板があったが何者かに倒されたり壊されたりしてた。
灯りは無く遥かに向こうに出口のものと思われる薄明かりがチラチラ見えてる。

怖いな。
誰かが呟いたが誰もが立ち止まる事なく中へと歩いて行く。
手にした懐中電灯を壁や足元にそれぞれが振りながら歩いて行くとトンネルの真ん中辺りにも看板が立っている事に気付いた。
ん?皆が立ち止まって薄れた文字を照らして見ると車での道中にあった立ち入り禁止の白い看板に赤黒いペンキの様なもので上から何か書かれている。

入り口。おいで。

 

14:
顔を見合せた瞬間、背後からさっきまでの風が冷たさを増してゴォと吹き抜けてきた。
まるで背中をバタバタと叩かれる様にシャツやジャケットを鳴らす。
一瞬たじろぐも顔を上げて前を見るとさっきまで見えていた出口の薄明かりが見えない。

ヤバイ?誰の声かも解らないけど頷くしかなかった。
やめようか、と言うのを遮るように言い出しっぺの先頭が、行くぞおら、と歩き始めた。
俺はヤバイと感じたのもあるが、残した2人も心配だったので来た道を1人引き返した。

駆け出しそうな気持ちを抑えて少し早足でジュクジュク足音をさせながら薄暗い懐中電灯の灯りと車のヘッドライトを頼りに歩き続けた。
入り口付近まで戻ってちょっと安心した次の瞬間

パパパーン!!パパパーン!!

クラクションの音が響いた。

 

16:
ヘタリコミそうになったが何があったのか知りたくて車に駆け寄ると運転席に座った奴の顔が青ざめて残る1人も震えている。
それでも運転席の奴はクラクションを止めない。

パパパーン!!パパパーン!

どうしたよ!と声をかけると我に返った様に俺を見て叫んだ。
懐中電灯が消えたんだよ!あいつらの懐中電灯が消えたんだ!
トンネルを見ると確かにさっきは見えていたはずの中の2人の懐中電灯の灯りが無い。
きっと出口に着いたんだよ。そう言う俺に後部座席の1人が震える声で違うんだ、お前らが入って少ししてから俺は見たんだよ。
 
大勢がトンネルめがけて飛び込んでいくのを!

さっきのトンネル内での風ってもしかしてあれか!と問う俺に大きく何度も頷く。
とにかく車で向こうまで行こう、と言ってエンジンをかけて走り出すが途中に看板があるからとスピードを上げるなと言ってトンネルに入っていく。
さっき歩いた時より長く感じるのは恐怖心のせいか。
懐中電灯の灯りでは見えなかった壁のシミが人の形になって今にも襲いかかって来そうに見えた。
後部座席の霊感野郎は頭を抱えてうずくまっている。

看板の所まで来た時に妙な感じがした。
さっき見た時には中央にあったはずなのに今は車1台分ほど左に寄って立っている。
そこを何とかすり抜けて先に進むが2人の姿は見えない。

出口が見えてきた時、いきなり後ろから
うわぁー!っと声がした。
恐怖の叫び声と言うより威嚇するような怒りの声に聞こえた。

 

21:
助手席で俺は振り返ったが暗くて何も見えない。
車はようやくトンネルを出て止まった。
エンジンの低く唸る音がするだけで何も聞こえない。恐る恐る降りてみる。
辺りを懐中電灯で照らすと出口付近に何かある。
よく見ると懐中電灯を持たなかった1人がぼんやり立っていた。
駆け寄って声をかけても反応が無い。
運転してた奴も降りてきて反応の無い奴を車に押し込んだ。

トンネルの中で物音がする。
もう1人の懐中電灯を持ってた奴が懐中電灯で地面を掘っている。
やはり声をかけても反応は無い。
運転席の奴に声をかけこいつも車に押し込んだ。

ワゴン車の後ろの席で様子のおかしい二人を霊感野郎が介抱する。
俺は先頭を歩いてた奴を探すためにトンネルの中へと戻ろうとした。
 
その時水の臭いがした。雨のにおい。

 

22:
見上げると木立の合間に見える空はいつの間にか低いどす黒い雲に覆われてそこから大粒の雨が妙な粘度を持ってまとわり付く様に降ってくる。

おーい!おーい!
 
声を上げて呼んでみても返事が無い。
降り始めた雨は次第に強くなり叩き付ける様に落ちてくる。
後部座席の霊感野郎が何か言っているが聞こえない。
トンネルの中を諦めて車に戻った。

後部座席では懐中電灯を持った奴があばれだして手がつけられない。
仕方なく華奢な霊感野郎を助手席に移して俺が暴れる奴を押さえ付けた。

一旦ここを離れよう。
運転席の奴がギアを入れ車を発進させようとした。
この先は旧道から新道に繋がる山道だから真っ直ぐ進んで山を下りて人を呼んでこよう。
運転席の奴が妙な落ち着きで前を見たままそう言ってアクセルを踏んだ。

待った!

 

23:
俺は知ってた。
その先には確かに新道へと続く道があった。
しかしそこは新しいトンネルを作るために閉鎖されて
残ってるのは旧街道の山道だけだった。

こんな混乱して雨が叩き付ける中を走れる道じゃない。
そう言って運転席のシートを叩いたが運転席の奴は聞いてない様子でアクセルを踏む。
Uターンするにはここしかない。俺は戻れと叫んだ。

更にアクセルを踏んだ瞬間、助手席の霊感野郎が運転手の顔を殴った。
ガクリと顔を落とした運転手がアクセルから足を離したが車は惰性で進む。
助手席の奴がハンドルを右に切って車は路肩に乗り上げ止まった。

外は相変わらずの豪雨。ザァーっと打ち付ける。
偶然手が当たって点いたウィンカーが静まり返った車内でカッチカッチカッチと鳴っている。
呆然とした表情で顔を上げた。

 

24:
戻れ。
 
霊感野郎が助手席から静かに呟くと運転手は慌てて左にハンドルを切りUターンしてトンネルへと向かった。
トンネルの入り口は雨の滴で蓋をするように見えた。
まるで戻るなと言う様に。

誰も何も言わないが目線はトンネルの奥に釘付けになっている。
進むとあの看板が見えてきた。
そこには先頭を歩いてた奴が寄り掛かる様に立っていた。
居た!俺の声で正気に戻った様に呆然としていた後部座席の1人がドアを開けて先頭の奴に駆け寄る。

おい!車に乗れ! 
 
肩を揺らした瞬間に先頭の奴が崩れ落ちた。
俺も飛び出して二人してワゴン車の後ろ、荷台の部分に押し込んだ。
その時気付いたのは、トンネルの中に居たはずの先頭の奴がびしょ濡れだった事。

とにかく車を出して山を下りろ!

俺の声に反応して運転手はアクセルを踏んで来た道を戻り始めた。
もう1台の車を残す事になるが今はそれどころじゃない。
トンネルを抜けて残した車の横を通り過ぎた時、さっきまで暴れていた奴が、あははははは!と高笑いしだした。

 

26:
無表情で笑う奴を止める事も出来ずに見ていると運転手が、あの車に誰か居た。
振り返ったがすでに見えない。
相変わらず笑う奴、ラゲージで生きてるのかさえ解らない奴、怯えて動かない奴。

幾つかの看板を過ぎて太い国道に出た時にはいつの間にか雨も上がり空には月が出ていた。
止まれ。俺が声をかけてようやく運転手はハザードを出して路肩に車を止めた。

ラゲージの奴は動いてはいるがまだ起きてはこない、笑ってた奴は俯き黙って下を見てる、先に正気に戻った奴は心配そうに皆を見渡してる、運転手はハンドルを握って前を見たまま動かない、霊感野郎は何か言いたげに俺を見ていた。

俺はどうするべきか考えていた。
残した車も心配だがこのまま皆をまたあそこに戻る事は出来ないと思ったので、帰ろうとにかく、と言って運転手の肩を叩いた。
何も言わずに運転手はエンジンをかけ走り出す。
雨の形跡の欠片も無い道路を濡れた車が走っていく。

 

27:
地元に帰って正気に戻った奴を家に送り霊感野郎を次に送った。
母さんに相談しておく、と言い残して家に入って行った。
掘ってた奴が正気に戻ったようで何も覚えてないと言いながら帰った。

走り出すとラゲージの奴が起きてきた。
逃げろ!と言って起き上がると辺りを見回してどこなのかと聞いてきた。
すでに帰りの車の中で、お前の車だよと話すと震えて俯いた。
何があったかのかは後日話そうと言って黙った。
運転手を家まで送って先頭の奴と家の近い俺が運転してその夜は解散となった。
 
帰宅したのは深夜1時だった。
あそこまでの道のりはせいぜい片道30分ほど。
そんなに長く居たという記憶は無い。どこかで時間が飛んだ感覚だった。

帰って濡れた服を脱ぎシャワーをして出ると母が深夜の帰宅に珍しいねと声をかけてきた。
いろいろあってね、と部屋に帰ろうとすると、ちょっとあなた!と声を上げた。
背中!
言われて鏡を見た。

 

28:
そこには誰かに叩かれたと言うより貼り付いた様な手形が赤く残っている。
痛みも何も無いが指まで解る様な跡になって残されていた。
気持ち悪いがそのまま寝た。悪夢を見るでもなく闇に落ちるように。

翌日、残した車の所有者である運転手と会った。
照り付ける昼の日差しの下で二人は昨夜の雲の様などんよりした気分だった。俺の車でまた現場へ向かう事になり走り始めた。

昨夜は浮かれて走った道がまるで犯罪現場に戻る様な追い詰められる気分で走っていく。
国道から脇道に入りのしかかる様な木立の中を走ると昨夜の場所に出た。
車はそこに元のまま停まっている。
昨夜、残した自分の車に何か乗っていたと言っていたので怖いから見てきてくれと言う。
怖さはあったが何が起こったのか知りたくて車を降りた。
 
雨のせいで木葉や何かがウインドや屋根に貼り付いている。
慌てて出たのでキーは刺さったままだった。

 

29:
ドアを開けて誰かが乗っていた形跡を探したが特に何も無い。窓が閉じていたので座席も濡れていなかった。
ひとつ気になったのは濡れてもいない車内が妙にカビ臭いと言うか水っぽい臭いがすること。

キーを回してエンジンをかけても普通に始動した。
ウインドを全開にした時、持ち主が車に近付いてきた。
あ!声を上げたので見てみると車の後ろで固まっている。
何かあったなと見に行くと後部ドア一面に手形が付いている。

これって。
よく怪談話で聞くけど実際に見るのは初めてでこんなにはっきり付くもんなんだと恐怖した。
乗りたくないと言うので仕方なく俺が運転して俺の車を彼が運転して彼の家まで戻った。
 
あの手形を消そという事になった。
真夏の日差しの中でバケツに水を汲み気休めかも知れないが少し塩を入れて洗う事にした。
車の後ろに回るとあの手形が原形を留めない程に薄れていた。
中には手形っぽいのがあるがほとんどがただの泥汚れになっていた。

 

35:
洗車してドアを全開にし車内の空気を入れ換えて一通りあちこち調べてみたものの特に何か変わった事はなかった。
まだ新しい車だったので神社でお祓いでもしてもらって乗ると彼は言う。
そうしたらいいと答えて彼の家に入ると電話が鳴った。 
懐中電灯で地面を掘ってた奴からだった。
もう1人と一緒に居るので来て欲しいとのこと。
 
俺の車で10分程の距離を走ると待ち合わせの喫茶店に着いた。
店内で並んで座っている二人に声をかけるとどこか沈んだ感じがした。
大丈夫?運転手の彼が声をかけると、何とかな、と苦笑いで答える。
昨日の今日でまだ恐怖心が消えないままだが話を聞きたかったので昨夜の事に話題を振った。
地面を掘ってた奴がゆっくり話し出す。 
 
お前が戻り始めて先頭の奴と出口に向かって歩き始めた。
遠ざかる足音と自分達の足音だけが響いていた。
特に何か出たとかじゃなく、歩いているうち気がついた。
足音、お前の足音は聞こえなくなってたけど俺達の足音が異常に多かった。

 

36:
懐中電灯を持ってない奴が横にすり寄るみたいに来て、足音多くないか?と言うのでうんと頷くと先頭の奴が見えなくなった。
二人してあれ?って探したらすぐにクラクションの音が聞こえてその後、

そこで声を震わせた。
俺達は立ち止まってるのに後ろからいっぱいの足音がダダーって迫ってきて、ライトを当てると空間が歪んで覆い被さってきた。
そこで意識が飛んだ。

後は俺達が車に乗せるとこ辺りで意識が戻ってきたのだと言う。
家に帰ってシャワーを浴びたらやはり家族に背中と言われて見ると手形が赤く浮き上がっていた。
二人して全く同じだったらしい。

昨夜はこれも俺と同じく夢を見るわけでもなく闇に落ちる様な感覚で眠りについたと。
俺の背中の手形は朝には薄れてほとんど消えていたが、二人の背中にはまだくっきりと指の形までわかる手形が付いている。

 

37:
やっぱりあいつ大丈夫かなぁ。
皆で先頭の奴の事が気になり車で様子を見に行く事にした。
日曜の午後だし家に居るだろうと四人で向かうと車庫の車に乗り込むあいつが見えた。
我々が来るのを待っていたのだと言う。
大丈夫なのか?と言うと、もう大丈夫、とどこか気の抜けた様な声で答えた。変わり無いならいいがなぜ俺達を待っていたのかと聞くと

行こう。あそこへ。

ぼーっと前を向いたまま言う。
昨日の今日でまたあそこに行くのか?残した車ならもう取ってきたから、と言っても、行く、と言い続ける。
やっぱお前おかしよ、運転手の奴が言うが、行かないなら俺だけでも行く、と聞かない。

仕方なくまた車2台に別れてあのトンネルに向かう事になった。
まだ日は高く気温は上がり続ける中で背筋に冷たい汗が流れる思いで運転手の奴が先頭の奴の車を運転して霊感野郎を呼びに行き、俺と残りのトンネルに入った二人とで俺の車でトンネルへと向かった。

 

123:
真っ昼間、鬱蒼とした山間いの道をみたび俺は走っている。
 
看板を通り過ぎトンネルの入り口が見えた。
誰も口をきかない。
今度は全員でトンネルの奥へと向かった。
一応懐中電灯を手にジュクジュクと足音をさせながら6人が歩いていく。

中程にやはり立ち入り禁止の看板がやや左に寄った形で立っている。
そこにはやはり、入り口。おいで。と赤黒い塗料で書かれていた。
よく見ると筆やハケではなく指で擦り付けたようだった。
血、かな?
思わず声が出た。

初めて入る霊感野郎と運転手は遠巻きに見ている。
霊感野郎曰く、中では何も感じない、と言う。
昼間でも湿った闇が続くトンネル内を歩き続け出口が見えてきた。
まだ日は高いはずなのに思った程に外は眩しいとは感じない。

 

124:
見上げるといつの間にか空は重い雲が立ち込め今にも雨を落とさんとする感じだった。
特に何も無い。
懐中電灯で地面を掘ってた奴が出口脇の自分が掘ってた場所にむかった。
ここに覚えが、そう言うとしゃがみ込んで地面を見た。
大丈夫か?またおかしな行動をしそうに思って近付くと、大丈夫ただ気になるだけだから、と返した。
二人して立ち上がると先頭の奴が一瞬立ち止まった。
霊感野郎が何かに気付いた様に先頭の奴に歩み寄った。

この先。

そう言って先頭の奴が指差す先には昨夜行かなかった旧道の山道が木々の間に口を上げて我々を誘い込む様にザワザワと声を上げる。
 
その時、重い雲からボタボタとぬるく重い粘度のある雨が落ちてきた。
見上げると来る時の晴天はそこには無い。

 

125:
運転手と懐中電灯無しの奴が走ってトンネルの中に逃げ込んだが、昨夜トンネルに入った俺を含めた四人はそこから動けないでいた。
まるで何かに足を支配された様に戻る方向にトンネルの方に足が向けられない感じ。

雨は次第に強さを増す。
仄かに暗い空の下でトンネルに逃げ込んだ二人から声がしている。
 
戻れ!ダメだ行くな!
 
霊感野郎はひたすら戻れと言い続ける。
行ってはいけない、でも戻れない。
そんな感情が心を乗っ取られたかのように繰り返し沸き上がってくる。

雨は既に簾の様に絶え間無く降り注ぎ視界を遮るが旧道の入り口は闇の黒を大きくして俺達が来るのを待つと言うより誘ってくる。
先頭の奴が歩き始めるとロックが外れた様に俺達は歩き出した。

 

126:
後ろからは霊感野郎の、行くな!行っちゃダメだ!戻れ!と叫ぶ声がするが自分でも何故か解らないが振り向いて、大丈夫だから行かなきゃ、と言って歩いていく。
先頭の奴は呆然と、後の二人はまるでそれに日っ張られる様に歩いて行く。

どしゃ降りの雨でずぶ濡れになりながらバシャバシャと歩き続けると眼前に旧道の入り口が迫り俺達は闇に呑まれていく。
先が見えない程ではないが暗い一車線程の道を歩くと木々のせいか雨は殆んど落ちて来ない。

好奇心も恐怖心も感じない。
ただ進まなきゃとしか考えられない。
 
後で思えばこれが取り憑かれるという状態だったんだと思う。
不思議と何か嬉しいと言うかウキウキした気分さえしてくる。

 

130:
先頭の奴がゆっくりと歩き続ける後ろで俺と懐中電灯の奴は引き摺られる様に歩く。
かなり先には出口と思わしき光が微かに見える。
そこに何か嬉しい事が待っている感覚に変わりは無い。

木立の道の中程が近付いた時、後方でバシャバシャという駆け寄る様な足音が聞こえた。
しかしそれに反応する気も無かった。
薄明かるい出口が近付くに従って自分の意識がコントロール出来なくなってきていた。
先頭の奴とのはほぼ体が当たる距離だった。

雨垂れと一緒に落ちてきた木葉が顔にへばり着いた時
ドスンと背後からの衝撃で前のめりに倒れ込んだ。
瞬間、さっきまでのカオスな感覚が消えて正気が戻った。
俺に押される形で先頭の奴が将棋倒しになり、それに足を取られる格好で懐中電灯の奴も膝を着いた。

 

131:
霊感野郎が俺達を止めに森を走ってきたのだ。
 
ダメだ!これ以上はほんとにダメだ!
 
その声で俺は事態を理解出来ないまま混乱した。
先頭の奴はまだ立ち上がらない。
膝を着いた懐中電灯の奴は呆然としている。
 
どうした?
間抜けな俺の声に、大丈夫か?どうしたはこっちが聞きたいよ!と霊感野郎が声を荒げる。
ようやく少し記憶と正気が戻ってきた。
何かに操られる様にここまで雨の中を歩いてきた事、そしてその先にある何かを心待ちにしていた事。

とにかく戻ろう。
霊感野郎の声の後、車が近付いて来る音が聞こえた。
懐中電灯無しの奴が運転して運転手の奴と痺れを切らして迎えに来たようだ。
早く乗れ!ここを出よう。
膝を着いた懐中電灯の奴がやっと正気に戻って立ち上がり倒れたままの先頭の奴を抱え上げた。

 

132:
まだ意識の無い様な先頭の奴を後部座席に投げ込み懐中電灯無しの奴が隣に乗り込んだ。
お前は大丈夫か?運転手の奴が心配そうに聞いてきたが、もう大丈夫、と答えて俺と霊感野郎は徒歩で引き返す事にした。

雨はまだ降り続けているようで木々の枝や葉から雨垂れが絶え間無く落ちてくる。
車の後方から歩き出した俺達はUターン出来る程の道幅は無くバックでゆっくり引き返す事になった車が過ぎるのを待った。

四人を乗せて車は動き出した。
俺の横を通り過ぎる瞬間、俺が見たのは薄ら笑いで前を見ながらバックする懐中電灯無しの奴の顔だった。
マズイ。直感的にそう感じた。
さっきまでのハイになってた自分と重なったからだ。

 

133:
おい!
閉ざされた窓を叩くと薄ら笑いのままこっちを見た懐中電灯無しの奴はギアを前進に入れてアクセルを踏んだ。
まて!
声が届く訳でもなく車はタイヤを空回りさせる程にスピードを上げて進む。

俺は知っていた。
その先は新道に出る所で侵入させない為のコンクリートの分厚い壁がつい最近作られた事を。
このまま猛スピードで走ればあの壁にぶち当たって四人もまともには居られない事を。

必死で車にしがみ付こうとしたが振り落とされて倒れ込んだ。
冗談はよせ!
霊感野郎の声も空しく車はスピードを上げて森を抜けていく。
あの先にはコンクリートの壁が!
急いで立ち上がり車を追いかける俺の声を聞いて霊感野郎も走り出した。

 

134:
出口にコンクリートの壁が出来た話は聞いたが、ここから出口までどの位の距離なのかは俺は知らない。
かなりの距離があればあのスピードだと結果は見えていた。
森の出口すぐ位なら大したスピードにはならないはず。

森の出口に差し掛かった時、ギャギャギャッ!と車が何かに擦れる音が前方から聞こえた。
マズイ!思わず叫び脚を早めた。
少し勾配のある道になっていて音がした方の様子が見えないが事故になっているであろう事は容易に想像出来た。

登り勾配の天辺に着いて辺りを見回すが車の姿が無い。
進行方向右側はそんなに深くはないが谷になっていて落ちれば大変な事になる。
左手は未開の森で低木の籔が続いていた。
どこだ!
二人の声がどしゃ降りの雨の音で掻き消される。

 

135:
谷の方を探していると背中の方から霊感野郎の声がした。
ここ!
見ると籔の一部が今薙ぎ倒された様に倒れている。
明らかにこの先に車はあると思わせた。

行こう。二人して籔に踏み込んで行くと青いワゴン車の後部がチラッと見える。
薙ぎ倒された木々を急ぐと懐中電灯無しの奴が車の脇で立ち尽くしている。
大丈夫か?!大声で呼び掛けながら急いで近寄ると軽く右手を上げて答えた。

車内には運転手の奴が運転席の奴を心配そうに揺するのが見えた。
後部座席には先頭の奴が気が抜けた様に正面を向いて座っている。
何があったかを聞ける状態ではなかった。

 

136:
雨は止んだようだった。
落ちてくる雨垂れも少なくなり辺りも少し明るさを取り戻した気がした。
時間は午後4時を少し回ったところ。
後部座席の先頭の奴が何かに驚かされた様に声を上げて車外に飛び出した。

どうした?!
声をかけると何かに怯えた様に俺の顔を見る。
それから視線をキョロキョロとさせて、何があった?と聞き返してきた。
こいつも事態が飲み込めずに混乱している。まともに話せる状態ではないようだ。

車、動くかな。霊感野郎が小さく呟いた。
出来たら車で早くここを離れたい。
懐中電灯の奴が小刻みに震えながら追いかける様に言った。
運転席の奴もようやく起き上がったようで運転手の奴がドアを開けてやり外に出てきた。
車、動きそうか?運転手の奴に言うと、さあ?と不安気に答える。
ここを早く離れたいのは俺も同じだった
だから自分で運転席に座りエンジンをかけた。
外面は凹みや傷がそこそこにあったがミラーもライトも割れはしてたが作動していた。

 

137:
地面はぬかるんでいるもののスタックする程ではなさそうなのでバックにギアを入れてアクセルを踏む。
車はゆっくりとバックして突っ込んで来たであろう痕跡を戻っていく。
他の5人は支え合ったりしながら着いてきた。

旧道に出る際にトンネルの方へ車を向けてハンドルを切った。
その先にはタイヤの轍は付けてはいない。
後の5人がゾロゾロと籔から出てくると空は青い部分を覗かせて雨上がりのムッとする様な空気が辺りに立ち込めていた。

先頭の奴は途中であらましの事を聞かされた様で、もうこの車は廃車にするよ、と諦め顔で呟いた。
助手席には運転手の奴、後部座席に昨夜トンネルに入った3人、一番の小柄だった霊感野郎が荷室のドアを開けて乗り込む事になった。

 

138:
皆無言で席に着いていきバックドアを開けて霊感野郎が乗り込むのを待っていると、後ろを向いた霊感野郎がなかなか乗り込まない。
エアコンの冷たい風が後部の開け放たれたドアに向けて流れ出て代わりにムッとした外気が流れ込む。

関わりたくないものがそこにある。
 
さっき誘われる様にウキウキと引き込まれたそこは今となっては恐怖でしかないのにどうしても気になってしまう。
俺だけでなくそこに居る皆がそう感じていた。
何がある?俺の問いかけに霊感野郎は向き直る訳でもなく答えた。

あそこ、何かあるよね?

視線の先には山道が続き、少し先が左にカーブしていた。
ここから見える範囲の一番奥と思われる場所の籔が不自然に切れていた。
ひょっとしたらあそこが新道に続く道を遮る壁の場所なのか。皆が俺の方を見るのが解った。

 

140:
ジリジリとした時間が流れるのに堪えきれずに俺は運転席のドアを開けて降り立ち歩き出した。
行きたくないはずのそこを確かめるために。良くない事が待っているであろう場所に行くために。
この空気を何とかしてくれと言わんばかりの皆の視線を背に。
まだ滴の垂れる木の下を過ぎると道はやや左にカーブしていて遠目に見たその場所は右にまたカーブしてS字に進んだ先にあった。
 
最初の左カーブを過ぎた辺りで背後に何か気配を感じて振り向いた。
そこには車から降りてきた残りの5人が意を決した顔で立っていた。
もう、来るな、とも言えなかった。
黙って皆が来るのを待って歩き出した。

二つ目の左カーブが近付いた時に目の前に広がったのは、切れた籔と地肌の剥き出しになった山肌だった。
さして高くない山の中腹が道を飲み込んで崩れていた。

普段なら声を上げて大騒ぎする連中がその光景を声も無く見ていた。

あそ こ…

霊感野郎が指差す先にあったのは2m程下の谷に突き刺さる様に落ちている青いワゴン車。
先頭の奴の車と車種は違うが当時でも珍しい青色のワゴン車が谷の対岸に刺さる様に傾いて土を被っていた。

 

142:
車には人影は無く車外に残置物が散乱し、よく見るとシートやフロントガラスに血痕とおぼしき赤黒いシミがあちこちにあった。警察の捜査の跡かカラーテープで何やら目印の様な物もある。

亡くなったんだな。
運転手の奴が呟く方に目を向けると雨に打たれ何かに荒らされた様な花束や飲み物、食べ物らしき残骸が起こった事故の悲惨さを伝える様に散らばっている。
線香を立てた跡の様な物もあったが灰が少し残っているだけだった。

その前に皆が集まって手を合わせた。とにかく冥福をとしか思えなかったのを覚えている。
かわいそうとか悲しいとか他人事のような事ではなく、さっきまで自分達が同じ危機に晒された記憶からなのか、とにかく迷わずとしかねがえなかった。

黙り込む一同の中で先頭の奴が口を開く。
お前らさぁ、俺達も人に言えた義理じゃないがこんなとこに来て事故起こして他人を呼ぶんじゃねぇよ。
ちゃんと供養してもらうように言っとくからもうすんじゃねえぞ。

 

143:
事故を起こし亡くなった人達がどんな状況でこうなったかは解らないが先頭の奴の言葉は自分達に向けて吐かれた様に聞こえた。
ジワジワと鳴く蝉の声がようやくはっきりと聞こえた気がした。
いつやったんだろ?懐中電灯の奴が落ちてた新聞の切れ端を拾い上げる。

目を閉じて少し下を向いた霊感野郎が、つい最近ほんの数週間前なんだろうけど…と言葉を止めた。
ん?
その態度に妙な違和感を感じたが日が傾き始めるのを感じた運転手の奴が、おい帰ろう、と皆を促したので車に向かう事にした。

まだ乾かない服のまま乗り込んだ車のエアコンのせいで酷く寒気が襲ってくる感覚がした。
誰も何も話さないまま日の傾いた山道を下り山間を縫う様な淋しい道路を町へと走り抜けていく。

 

144:
三々五々に帰宅して後日また集合する約束をして解散となった
 
帰ってシャワーを浴びて着替えた時に背中の手形の事を忘れたいたが母親が、あんたまた手形があるけど外で何してきたの?と言う。
見え辛いが鏡で背中を見ると真ん中辺りにひとつだけ赤い手形があった。 

俺は手形の事も気になったが何のリスクも無く終る話じゃないと諦めもあった。
それより事故を起こした車が放置されていた事、最近起こしたばかりの事故で亡くなった人も出たようなのに供え物が荒れたままだった事も気になっていた。

その夜は誰からも何の連絡も無く更けていった。
また闇に落ちる様に眠りについた。
翌日は仕事だったので何かを考えて夜更かしする事も憚られた。

 

145:
何か引っ掛かる気持ちはあったがさして何という変化も無く目覚めて洗面の際に背中を確認したが手形は薄れ殆んど見えなくなっているのに少し安堵していた。
とにかく忘れて仕事に集中しようと心がけた。特に何語とも無く週末になった。

土曜の夕方、帰宅する途中でいつもの集合場所である喫茶店に立ち寄った。
そこには霊感野郎以外の四人が顔を揃えて俺を待っていた。
来ると思ってた。
先頭の奴の声がいつもの軽さを取り戻しているのに安心した。

まだ学生の3人、運転手の奴は俺と同じく仕事をしていたがやはり帰りに気になって立ち寄ったらしい。
週末だし来ると思って。
こちらも普段の様子に戻っているようだった。
あの日の話だろ?俺の問いかけに皆が小さく頷く。

 

146:
まず口を開いたのは懐中電灯の奴だった。
あの夜の翌日にこの喫茶店で聞いた通りの話だったが一部思い出した事があると言う。
意識が飛んで少ししてからだと思うが頭の中で誰かが、掘り出してくれ、と言ってきて掘っていたのだと言った。男の声だという以外は覚えてはいないらしい。

続いて懐中電灯無しの奴が言うには、歪んだ空間が覆い被さって来るところまでは同じだがすぐには意識は飛ばなかった。
懐中電灯の奴が倒れるのを支えてトンネルの出口まで運んだのはこいつだった。
とにかく危ないと感じたから。
その後、先頭の奴を探して歩き出した時に車のヘッドライトが見えた瞬間に意識がスッと薄れてしまったらしい。
ヘッドライトの中に先頭の奴の姿らしきものが見えたがそれを確認する前に意識が薄れて誰が立っていたかまでは解らなかったと言う。

 

149:
一番気がかりだった先頭の奴は真剣な顔で黙って聞いていた。
俺さあ。
先頭の奴は複雑な表情をしている。
誰も信じてくれないだろうしこの話はお前らにするのが最後だと思う。
と話し始めた。

先頭の奴の話では、
クラクションの音の後にトンネルの入り口側から強い風が来てそ目眩がしたようになった。
気付いたらトンネルの外で車を見ていた。

事故を起こし川に転落した自分のとおぼしき車の運転席から自分じゃない誰かが血塗れで這い出して川で力尽きて倒れるのを見た。

助けなきゃと思った時、倒れていた男が自分の横で血塗れのまま立っていて腕を掴まれトンネルに引き込まれた。
そしてあの看板の所に立っているのを俺達が見つけた時には何故か楽しくてハイな気分になり笑いが止まらなかったのだと言う。

 

150:
それぞれが後日に体験した話は長くなるので割愛するが、3人共に同じ様な夢や幻覚に近いものを見たと言う。
はっきりとあの夜のあの場所なのだが、メンバーはまるで知らない奴だった。

内容としては肝試しにトンネルに行こうとなって徒歩ではなく車で四人が入って行った。
途中で車を止めてライトを消し暫くすると屋根やボディをバンバンと叩く音が無数にする。 
怖くなって車を走らせると出口が見えそのまま進むと運転手だけが先頭の奴に変わっていた。
S字に曲がった先に道が無くそのまま車は闇の中に落ちてゆき目が覚めた。

 

151:
宵闇の向こうに微かに残った夕日が射す古びた喫茶店の片隅でだいの男5人が肩をすくめ震え上がった。
ガタガタと建て付けの悪いドアが開いて霊感野郎が入ってきた。

お前の家に電話したらまだ帰ってないって言うからここかなって。

今しがた聞いた話をかいつまんで霊感野郎にすると、一度母さんに見てもらって気休めでもお祓いしようよ、と言った。
来週の日曜日昼に霊感野郎の家に集合として解散した。

霊感野郎を車に乗せて送る事になり、他の5人はそれぞれに帰って行った。
帰りの車で霊感野郎はすでにあらましの話を母親にしていてすでに母親が動いてると教えてくれた。

 

152:
霊感野郎の母親の話も複雑なので簡単に言うと、霊能力者と言ってもただ霊視するとかじゃなく因縁の起源を調べて供養するといったタイプの人だ。

程なく週末となり1週間ぶりに皆で顔を合わせて霊感野郎の家に集合した。
とにかく上がって祈祷所にと母親に言われるまま祈祷所に入り5人で並んで座り何やらの祈祷を1時間ほど受けて特に何も起こらず無事に終わった。

良かったね本格的に入られたりしてなくて。
母霊感が祈祷後の居間で飲み物を出してくれた。
そしてこの数日で調べて解った事を俺達に話してくれた。
まだ真夏なのにエアコンも無い居間の空気はどこかひんやりしていた。

 

153:
母親霊感はあの旧道と新道の事、そしてそこで起こった事、俺達が見た目物の事を調べてくれていた。
今の様にネットで何でも解る時代じゃなかった。
特別なコネや人脈が彼女の本当の能力かも知れない。

まず俺達が見たのはあの夜のひと月前に起こった事故の残骸だった。
若い男性四人が肝試しでトンネルに向かいスピードを出して山道を走り数日前の豪雨で崩れた道に気付かずに転落していた。

乗っていた人間のうち運転手の男性が車外に放り出され谷川に顔面から落ちて結果的に溺死している。
残りの3人は重軽傷を負ったが命に別状無く助かっていた。
運転手も水に落ちてなければ助かっていたと思われる。

 

154:
普通なら事故の検分が終ればすぐに車は撤去されるのだが、亡くなった運転手の家族が引き取りたくないと言い撤去費用の出所が無く放置されている。
でもそれは表向きの理由で、実際は検分終了の翌日に撤去の車が向かったが原因不明のトラブルで引き返していた。

何が起こったのかは詳しくは教えてもらえなかったがレッカー業者二人が会社を辞めると言い出したらしいとだけ解ったらしい。
それ以来どこの業者も手出しが出来ず母親霊感が依頼を受ける事態になっていた。

俺達が行ったあの夜も他に誰も来ていなかったが、事故以来あのトンネルを訪れた者も殆んど居なかったようで昼間に供養に行く者さえ尻込みしていたせいで荒れた供物のままだった様だ。

 

155:
ひょっとして俺らは呼ばれた?
母親霊感に聞いてみると軽く、それは違うわね、あしらわれた。
全ては偶然だけど幾つか重なる事で必然に見えるんだと言われた。
たまたま同じ青いワゴン車で行ったから相手が自分の死んだ事を受け入れられないまま混乱して連れて行ったとはかんがえられるけどねと素っ気ない。

またあの旧道では何件かの事件が起こっていたのは事実上でかなり昔から肝試しの場所として有名だったようだ。
確かに俺達も親に教えられて行ったのだし親の若い頃から知られていたのだ。
事の起こりを母親霊感は調べていた。 
 
1977年7月、あの新道が出来て間も無い頃にはまだ旧道のトンネルは使用されていた。
明け方に旧道を使って出勤途中の男性がトンネル入り口(俺達の進行方向出口)付近で変死体を発見。
新聞には詳細が無かったが全裸の男性が倒れていたとだけ書かれていた。
そこは紛れもなく懐中電灯の奴が掘っていた場所でもあった。

 

156:
遡ること10年。
1967年7月、トンネル内で殺人事件と思われる死体遺棄事案発生。
旧道の奥にまだ民家と畑があり72才の農家の男性が首を釜の様な物で切断された状態でトンネル内に放置されていた。
身元は家族の証言で朝家を出た姿のままだったのですぐに確認された。
 
何故服装での確認だったのか。
切断された首が見つかっていなかったからだ。
警察の懸命の捜索にも関わらず首は見つからないまま、凶器も犯人も解らないまま捜査は打ち切られた。
ただ、死体には抵抗や争った跡が無かった事で事件か事故かも不明だった。

話は戻って1977年の変死体で発見された男性の供養に2年後に訪れた知人が偶然にも供物を供えた場所で人の頭蓋骨と思われる物を発見した。

警察の捜査の結果、頭蓋骨と一緒に錆びて朽ちた釜が発見され12年前の事件の被害者の首と凶器と思われ引き続き殺人死体遺棄事件として捜査を再開したと新聞にあった。

 

157:
10年周期で妙な事件が起こる事が気になり更に遡って調べると事件自体は特に起こってはいなかった。
ただ、新道が出来る時に集落がひとつ移動されて無くなっていた。

その集落には名前の起源となる塚があり10年に一度だけ祭りが行われていた。
十年塚と呼ばれ何を祀っていつが起源かさえ解らなかった。
ただ、新道が作られる為に土地の接収が始まったのが1958年。
最後の祭りの翌年だった。

それから続けて奇妙な事件が10年サイクルで起こり、旧道が封鎖されて尚まだこうした事件や事故が起こってしまっている。
因果関係については母親霊感にもそこまで古いと調べ用が無いという。

 

158:
塚は少し離れた集落に元の住民が移動して今も規模は小さくなったが10年に一度の祭りを行っていると言う。
興味があるなら行って軽率な事をしたのを詫びてくるといいと言われた。

ともかくもうあそこには近付かないようにね。
帰り際に母親霊感にそう言われるまでもなく俺達は二度と行くまいと思い知らされていた。
しかし、塚の存在を知り詫びてくるといいと言われたのが気になって皆でその集落に行って何か供えて謝ってこようという話になった。

数週間後の日曜日にまた6人で車2台に分乗して集落のある峠の向こうへと向かった。
細かい場所は聞いてなかったので村に入ったら誰かに聞こうとなり山間の道を進む。

 

159:
朝から出かけて日が高くなるのを感じながら行くと、あの旧道に通じる道には立派なバリケードが立ち大きく赤で立ち入り禁止と書かれていた。
同乗していた誰もがそれを黙って見ていた。
旧道の出口もその数百メートルの所に白く場違いな姿でコンクリートの壁がありそれと解る形で確認出来た。
この距離を猛スピードで走っていたら車はどうなったかすぐに知れた。

集落に入るとすぐに道の先に社の様なものが見えてきて、あそこかな?と車を止めて後ろの車の運転手と話して立ち寄る事にした。
近付くと白木の鳥居と社の様なものがはっきりと見えた。

 

160:
すぐ前まで行くと開けた駐車スペースもあり定期的に地域の何かしら行事や祭りが行われているようだった。
向かえにある商店で話を聞くことにした。
駄菓子屋と言うか雑貨屋のようだ。

店のおじさんに塚の話を聞くと、ここにあるよ奥の方にね、と教えてくれた。駐車スペースも勝手に停めていいとの事で飲み物を買って持参した花などを携えて社の奥に向かった。
小さな社務所兼住居があり塚の話をして場所を教えてもらうと、私も一緒に行きましょう、宮司さんが同行してくれた。
少し歩くと言われたので起こった事を少し話した。

 

162:
そんな事がねえ、祟りだとかは私はあまり信じないけど。宮司さんはどこか訝しげに俺達を見て歩き続ける。

ここです、言われて立ち止まると苔むした石の塚が目の前に出てきた。
笠を被った様な形の石碑だった。
大きさは台座も含めて2メートルにも満たない程度。
注連縄がされて常に誰かしらが手入れしてある様だった。
花や供え物をして、合掌する宮司さんにならって皆も合掌して軽率な行動を謝罪した。

塚って聞いてたのでもっと大きい物かと、と言うと、上に出てるのはこれだけですが下にはまだ石の箱みたいなのが埋まってるんですよ、中身は誰も開けてないですがね、と教えてくれた。
一見して何処にでも有りそうな感じだった。

 

163:
さて帰ろうとなってもう一度塚に頭を下げて向き直ると石碑には細かな文字が書かれているのだが中央辺りにレリーフの様に何かが掘られているのが見えた。
下に書かれた文字を隠さないようにされているのだろう。

何と書かれているのか気になって宮司さんに聞いてみた。
あまり見かけない様に思えて聞くと、書かれているのは未です、ここのはね。ここのは?つまり未は干支の未で他の干支のもあると?の問いには、そうです。と答が。

妙な引っ掛かりは残ったが帰路につき母親霊感に報告に行った。
未の話をするとそれは初耳だと言っていた。
ともあれこれで一段落と、二度とそういう場所には行かないと口々にいつもの喫茶店で話して解散した。

 

164:
それからひと月程、仕事も忙しく皆と会う機会も少なくなって6人で揃う事は無くなっていた。
そんなある日、運転手の奴から電話があった。先頭の奴が事故を起こして入院しているという。

慌てて病院に向かうと包帯や絆創膏だらけの先頭の奴がベッドの上で座っていた。
車はすでに廃車にして新しく車を買う事もしなかったのでてっきり歩行中か自転車に乗ってる時に遭ったのかと思った。

しかし彼が運転していての事故だと聴かされた。
バカンスだよな俺は、どうした?と聞くと、もう行かないと言ってたのにまた肝試しに行ったんだ。
まさかあそこに?と言うと、いや違うとこ。学校の友人に誘われて運転手で行ったのだ。

 

165:
そこで特に険しい訳でもない山道を走っていてハンドルを取られて川に落ちたらしい。
幸いにして命を落とした者は居らず自分が一番の怪我人だと言う。
とりあえず怪我で済んで良かったよと声をかけて帰宅した。

他のメンバーからも連絡が来て、バカが何でまた行くかな、などと話していた。
霊感野郎からも電話が来て話していると、あいつはまた行くかも、と言う。
なぜ?と聞くと母親霊感が、先頭の奴は別の因縁があるかも、と言ったのだと。
怪我も治って退院した先頭の奴に母親霊感に会いに行けと勧めたが聞く耳を持たないまま皆が就職したりする中で会う機会も無くなってしまっていた。

それから数年が経ったある日、唯一連絡を取り合ってた霊感野郎から電話があった。

 

166:
先頭の奴が亡くなった。
 
地元を離れていた俺は慌てて車で実家に戻り先頭の奴の家へと向かった。
中でご両親と会い他のメンバーとも会えた。
一体何があったんだ?
地元を離れていた奴が殆んどで事情を知っていたのは霊感野郎だけだった。

懐かしい喫茶店に集まり霊感野郎に話を聞くと、彼の懸念が当たったのだと言う。
先頭の奴は隣町の会社に就職して地元を離れ独り暮らしをしていた。

ある夜、同僚との飲み会であの夜の話をしたらしい。
それに皆が興味を持った。
翌週、つまり一昨日の夜に車で町から少し離れた場所にある怖いと噂の籔に行き、帰りの道で信号無視のトラックを避けるために突っ込んだ籔の中で何かに激突して肺と心臓を圧迫されて亡くなったと。

 

167:
誰もが無言で話を聞いていた。
そう言えばあの夜にあのトンネルへ行こうと言い出したのあいつだったよな。懐中電灯の奴が声を漏らした。
確かにそうだった。先頭の奴に誘われて俺達は集まって車に分乗して行ったのだ。

やっぱり何かの因縁があったのかも。
霊感野郎は救えなかった事をすまなさそうに話すが誰も責める者は居なかった。
あいつが勝手にした事だよ、と誰かの言葉に小さく頷いた。
念のため皆で母親霊感の所へ行く事になった。

小一時間の祈祷を済ませて母親霊感は言う、あの時は彼に向かって言ったんだけどねえ、残念そうに話した。
あなた達は行かないだろうと思ってたから。
予め決まった事の様に言われた言葉は重かった。

 

168:
後日、皆で事故に行ってやりたいと言うと、そういう目的なら大丈夫、と言われまた週末に集まる約束をした。
季節が真夏から秋に変わりかけて日が落ちるのが早くなり外はすっかり暗くなっていた。

次の日曜日の朝に霊感野郎の家に集まり事故現場がある隣町の外れまで3時間ほどを走り昼少し前に着いた。
出来るだけ午前中にと言われていたので何とか間に合った感じだ。

緩やかな山間の道を少し行くと川沿いに出た。
道幅は町中と変わり無く対抗で楽に擦れ違えるくらい。
件の籔は住宅地に続く交差点の片隅にあり、事故現場はその交差点だった。

 

169:
明らかに最近出来た事故の痕跡が目の前に広がった。
かなりのスピードで交差点を曲がろうとしたのかタイヤ痕が長く続く。
激しく当たった縁石は割れその先に花や供物が見えた。
少し離れた場所に車を停めて現場に向かう。

昨夜に降った雨のせいか飲み物の缶や供えられた花に土が飛び散っている。
持ち寄った供え物を置いて皆で手を合わせて冥福を祈った。
日差しはまだ暑く頭上に降り注ぐ。

誰も何も言わない。
ただ手を合わせて祈る事しか出来ない感じだった。
腹減ったし帰ろうか。
運転手の奴がようやく口を開いた。
そうだな、努めて明るく言うと、また来るからな、と立ち上がると衝突したと思われる場所が見えた。

 

170:
道路から車2台分ほど奥にタイヤの轍が止まっている部分が土に残っている。
ここかぁ、見るとはなく見ると土くれの斜面と見えた所に石を砕いた様な白い痕跡が見える。
何だろ?単に大きめの石でも当たったのか。

なに?俺が覗き込むので皆が集まってきた。
土の塊だと思ったがそこだけ盛り上がって不自然だった。
ヤバいよそこ、霊感野郎が小さく言うが足はそこに向いて歩き始めていた。
何とも言えない衝動が背中を押した。

近付くにつれてあの夜の感覚に似た感じになり他に何も考えられなくなる。
楽しいとかハイとかは無いがそこしか見えない感じに入っていく。
真横まで来ていた皆も同じ様な目で歩く。

 

171:
土は昨夜の雨でぬかるみ柔らかく服や靴や手にまとわり付く感じがする。
そんな事も気にする事も無くそこにたどり着くと土を掻き分けてそれが何なのかを確かめるべく手近な枝や素手で掘り始めた。
ガリガリと音を立てながらそれが姿を現すまで掘り進むと妙な形をしている事に気付いた。
何だろ?
ここにきて何故か憑き物が離れた様に皆が掘る事を止めてそれを見詰めた。
これって。

それまで何も考えずと言うより考えられずに掘り進んできたが正気に戻ってしまった今となっては衣服の汚れや手の汚れが気になるのと同時に、目の前のそれに対する恐怖心が沸き上がる。

 

172:
掘り出したそれに被る土を払いながら霊感野郎が呟く。
見覚えあるよね。
確かにそれは見覚えがあり懐かしい気さえした。
地面から1メートル程の場所にあるので解らなかったがそれは確かに石で出来た笠の様な形をしていた。

懐中電灯ありと無しの二人は混乱し後退りする。
運転手の奴はヘタり込んでしまった。
俺と霊感野郎は呆然とそれを見詰めてそれが何かを理解した。

十年塚。

あの時見た塚の石碑の上にあった石の笠がそこにあった。
混乱した二人はそれがあの石碑だと思ったようだ。
運転手の奴は何が起きているのか理解出来ないでいた。
俺はあの時の宮司さんの言葉を思い出していた。

ここのはね。

 

173:
言い知れない恐怖が手を震わせた。
それに気付いた霊感野郎が近寄ってきて、怖いけど確かめなきゃ帰れない。
とまた石碑を掘り始めた。
それは俺も同じだった。このまま帰ればいつかまた繰り返すかも知れないと感じた。

俺達の会話を聞いた他の3人も気を取り直して掘り始める。
通り掛かりの地元のおじさんが、何かあるですか?と聞いてきた。
何かの石碑が、運転手の奴がとだけ答えると、そんなのありました?とおじさんが不思議そうに覗きにきた。

 

174:
俺達が掘る手元にある石の笠を見て、こんなの聞いた事が無い、と驚いたようで、ここは親戚の土地だからちょっと待って、と言って自転車でどこかに消えてしまった。
よく考えると他人の土地を勝手に掘っていたのだ。
車に戻り汚れた手を近くの川で洗い飲み物を取って黙ったまましゃがみ込んだ。
おじさんを待つと言うよりどうしていいか解らずに時間を過ごしていた。
 
30分ほどして軽トラが1台近付いてきた。さっきのおじさんだった。
あんたら待たせてゴメンね。
親切そうなおじさんの声に拍子抜けしたように皆が少し笑顔になった。
助手席には年配の女性、荷台にやや若い男性が乗っていた。
こんなとこに何があるんね、若い方の男性が不思議そうに言いながら荷台を降りてきた。

 

175:
手にはスコップと鍬を携えている。
何かの石碑があるんや、おじさんが指差しながら歩いてきた。
年配の女性が、こんなとこにそんなもん有るなんて聞いた事が無いわ、訝しげに答えながらやってくる。

ガサガサと皆で籔を分け入ると木漏れ日の中に笠の様な石が土饅頭の上に乗っかってるように見える。
あらぁ、おばさんが声を上げた。
僕ら見覚えがあるんです、その言葉におばさんが反応して、いったい何ね?と振り返る。

僕らが知ってるのは塚なんです。この下には塚があったんです。
俺の言葉におじさんがおばさんに向かって、そんなの聞いた事あるか?と言うが首を傾げるばかりだった。
とにかく掘り出してみよう手にしたスコップと鍬で土を掘る。

 

176:
俺達も何かしら貸してもらって手伝うとすぐに全体が見えてきた。
やっぱり、それは俺達の知る十年塚と同じ物だった。
形もほぼ一緒で何やら文字が刻まれていた。塚ならえらいこっちゃ、奉ってやらんと祟るぞ。
おばさんが石碑に手を合わせて言う。
さっきまで黙っていたやや若い男性が口を開いた。

俺は郷土史の先生に聞いた事がある。
この村のどこかに「XXづか」と呼ばれる塚があって十年に一度の祭りをやってたと。
もう70年以上前に戦争もあって途絶えたんだと。こんなとこだったとは。

やはり同じ物か、その祭りの周期も同じで形状も同じなら間違いは無いだろうが呼び名だけは違っていた。
ほうそうかい、と驚くおじさんおばさんを横目に俺達は凍り付いた様に動けなかった。

 

177:
バケツに川で水を汲んで藁で表面を洗い流すと文字がはっきりと浮かび上がった。
俺はあの未と同じものを探して少し下がって石碑を見てみた。
そこにはやはりレリーフの様な文字が浮かび上がる。



違う。あの十年塚とは違う文字。
やっぱりこの文字は干支を現していて全部で十二支分存在するのか。
そして巳の石碑に衝突して亡くなった先頭の奴にどう関わるのか。
確かに俺と先頭の奴は同い年で共に巳年の生まれだった。

それ以外に何かの意味があるのか、それが全ての因縁なのかは俺には解らない。
休憩しておじさんおばさんに少しここまでの話をした。
そして事故で亡くなったのは俺達の親友である事も話し、籔を荒らした事を謝っておいた。
 
石碑をある程度掘り出して俺達は帰った。

 

178:
帰り際におばさんが、必ずちゃんと供養するからね、と声をかけてくれた。

日が傾いた帰り道の途中、長い運転や現場での事もあり休憩を取った。
国道沿いのドライブインの様な所で食事をしたが誰も話そうとはしない。
行こうか、と俺が立ち上がると、もう一度だけ母親霊感のとこに行かないか?と運転手の奴が言う。
皆で話しておいてもいいかも、霊感野郎もそう言うので帰りに母親霊感に今日の事を話しに行った。

塚の事、巳の字の事、土地の持ち主でさえ知らなかった事などを話すと、だから言ったでしょ?全ては偶然が重なって必然になるの。
よく意味が解らなかったので、今日の事がどう関係あるんです?と聞き返した。

あなたが塚を見つけなければただの事故だったのに偶然にも塚を見付けてこの話は塚繋がりの必然になったの。事故の原因もよく解ってないようだけど特に変わった事でも無かったようよ?
そこまで深刻に考える事もないわよ。

 

179:
そうは言われても考えてしまうと言うと、あまりに気にし過ぎる事で無い事まである様に思いこんで全てをそれが原因と考えて行動したり思考したりすると全てそうなるように動く。良くも悪くもね。
何でも因縁だ霊だと言わない、考えないでね。 
 
確かにその通りかも。
俺達は肝試しでの恐怖体験から予測出来ない数々の体験をして混乱し思い込み過ぎたのかも知れない。
この数年の間、心のどこかにずっと引っ掛かり続けた事だが先頭の奴の死まで特に何も無かったのだし。

今日のところはもう一度祈祷しておくから、もう考え込まないことね。
たまにはお仏壇に手を合わせに行って会っておあげなさい。それで十分よ。
そう言って笑いかける母親霊感。

少し心のつかえが落ちた気分がしてほっとしたら体の力が抜けた様に足を崩した。
皆もどことなく安心したように顔を見合わせていた。

 

180:
ただね、
緩んだ空気を打ち消す様に母親霊感は言った。
一度入った輪の中から抜け出すのは容易ではないのよ、だからくれぐれもあなた達は今後気を付けて生きて行きなさい。
別に特別な事じゃないから、そういう事には関わらなければいいだけよ。
息を飲んで皆で頷いた。

それから30年の月日が流れた。今は昔の物語。
トンネルは今もそこにあり、旧トンネルは完全に封鎖と言うより封印されてる。
移動された塚の祭りは毎年の年中行事となった。
事故現場で発見された塚は籔を切り開いて社になっている。 


1989年8月先頭の奴
1996年6月懐中電灯の奴
2006年7月運転手の奴
そして2018年8月懐中電灯無しの奴

心霊スポットとか言って行くのはいいが、起因も解らない呪いや祟りのループってずっと後になって来たりするから気を付けてな。

 

181:
承知!

 

182:
三行でまとめて

 

184:
>>182
トンネル行ったら
古い塚の祟りで
死んじゃった

 

185:
設定的に時代遅れ感が否めないな

 

186:
残りの10の塚の封印を解く壮大な冒険が始まるんじゃないのかよ

 

187:
>>185
元の話から30年。携帯スマホで世の中激変したからな。

>>186
半分実話で半分は色々特定されてしまうんでフェイクってか他の話しを混ぜた。完全創作なら書けるかもな。

 

188:
それぞれ亡くなった友人たちの死因は何なの?

 

189:
>>188
嘘みたいだが全員事故死

 

192:
読んでないけど塚の祟りで4人死んで祭りになったってこと?

 

193:
残り二人は大丈夫なのかな?

 

194:
>>192
そんなとこ

>>193
霊感野郎と俺

 

195:
>>194
生き残るために何かしたの?

 

196:
>>195
別になんも。ただ、心霊スポットとか言われる場所には行ってない。
たまたま生きてるだけでこれも偶然だと言われた。

 

208:
先頭の奴とか懐中電灯の奴とか母親霊感とかネーミングが気に入ったわ

他の仲間が死んだ場所にも塚があったりして

 

211:
>>208
塚は無かったけど、色々ね。

 

214:
>>211
いろいろが聞きたい

 

216:
何を言われてるか気になって怖くてまだ居る。

塚は探さない。
所在は大体解ってるみたい。関わりたくない。
俺は勇者じゃない。ただのおっさん。

色々は色々なんだが、
先頭の奴はあの夜あそこに行こうと言い出した。
懐中電灯の奴は以前に行った事があり怖い目に遭ってた。
運転手の奴はよく解らない。
懐中電灯無しの奴は最近になって思い出した様に残りの塚を探した。
霊感野郎は母親霊感の勧めで修行に出て今は占いやらやってる。
俺は、まぁこんな感じ。
何度かヤバい事になったが何とか霊感野郎親子の助言で生き長らえてる。 

これは個人的な感想なんだが、霊感のある奴や関わりがある奴の元には勝手に色々集まるようだ。
母親霊感曰く、そういう血、なんだそうな。
そういう血の奴が偶然にも本気でヤバい事態に出くわすと覚醒するんだと。

俺はそういう話をボチボチしながら無闇にそういう事には関わるなと言って回ってる。

 

217:
文章は読んでくれた奴には申し訳ないがこの程度。
あまりに長くなっのではしょったら余計に読み辛くなったかも。

もう10年くらい前にも長ったらしい話をオカ板で書いてフルボッコされた。
書き終るのに2年かかったが板では最初だけ書いて残りはブログで。

なんか懐中電灯無しの奴が逝って何か残さなきゃいかんかもと思い立って長々と書いて自分語りまでして申し訳ない。
笑って読み流してくれ。

 

218:
待ってたー
出てきてくれてありがと
懐中電灯の人は塚を探したんだね
ひとつでも見つけた様だった?

 

219:
他の友人は事故死ということだったけど、心霊スポットに行ったのが原因で亡くなったの?
取り憑かれたとか?

 

220:
>>218
一応の場所ってかこの地域にあるってのは調べたらしい。
らしいとしか解らない。
調べたものをどうしたかはだれも知らない。

>>219
実際そこまで仲良しって訳ではなかった連中でさ、地元紙のおっさんには親友って言ったが方便だった。
事故が直接の死因でもない奴も居る。
ただ某かの事故に関わって死んでる。
そんなに車好きで飛ばしたりする連中じゃなかっただけに不思議。

 

251:
いろいろ意見もらえて書く気になった。
壮大な物語にはならんだろが塚の話を書いてみるよ。ありがとう。

 

252:
待ってる

 



コメント

  1. 1
    名無しのオカルター:

    156
    ×釜○鎌

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