【ホラー】トンネルを歩き続ける男

恐怖 0件
ジョギングが日課である叔父。
夜中、いつものように通勤途中にあるトンネル内を往復して走っていると、向こうから奇妙な格好の男が歩いてきて───



叔父からの又聞きだし、聞いたの大昔だし、話し手の脚色が入ってるかもしれないけど怖かった話。
東北某県のローカル心霊スポット周辺であった出来事



工場で働く叔父の同僚(Aさんとする)は、仕事帰りにジョギングするのが日課だった。職場から自宅へむかう道の途中にある、そこそこ長いトンネル内を何往復かするというもの。


午前2時過ぎ、夜勤を終えたAさんがいつものように出入口近くに車を停めてトンネル内を走っていると、向こうからタクシー運転手のような格好の男が歩いてくる。
こんな時間に珍しいなと思いつつも「こんばんは」と声をかけたが、男は何も言わずうつむきがちにすれ違った。

(なんだよ、愛想のないヤツだな……)

若干ムッとしつつも、Aさんもそのまま走り、トンネルの端までついて折り返し、また走って折り返し……と繰り返した。


何往復かしたとき、さっきの男とまたすれ違った。あれ、と思ったのもつかの間、Aさんはあることに気づいた。
自分も男も、さっきと同じ方向を進んでいる。
一度も男を追い越したり、反対方向からすれ違ったりはしていないのに!


Aさんはゾッとして、慌てて車の方へ走った。幸い車を停めたのは、いま自分が向かっている方向の出入口だ。
猛ダッシュで車に乗り込み、発進させた。別にエンストなどはせず、そのままトンネルを走り抜けて帰宅したそうだ。



翌日、Aさんが妻とその母親にその話をすると、妻は

「後ろの窓についてた手形って、それのせい?」

と聞いてきた。
なんのことかと思って車庫に車を見に行くと、リアガラス一面にびっしりと手形がついていたのだという。



コメント

コメントする

コメントを残す

スポンサーリンク

長編「婚約者1人&彼女2人」

人気記事