マネキンの生首と暮らし始めてから心霊体験をするようになった→衝撃の事実が…

恐怖 0件

1:
内容はだいたいタイトルのとおり。
ちょいちょいフェイク入れるのと私自身事件当時は様子がおかしくなっていたので、読んでてイライラするかもしれないけど書いてくね。

あと初めてスレ立てるから(間違えてSCに立てちゃって、こっちに立てなおした)
おかしなトコあったら言って。

 

2:
これは去年くらいの話。
私はネットのオカルトな話とかは大好きだけど心霊体験はしたことはないという典型的な人間だった。

あと書くこととすれば同性愛者ということくらいかな。
これについては昔色々あったのでまた書くよ。待っててね。

 

3:
ある日私は美術館に一人で出かけていたんだ。
その美術館の近くというのが人通りは多いんだけどホームレス環境の人達も多くて、道のすみっこに段ボールハウスみたいなのがちょいちょいあった。
私はぼんやりその景色を見ながら美術館から帰る道を歩いていたんだけど、あるものが目にはいった。 
 
とある段ボールハウスのそばにマネキン?の頭部が飾ってあった。
分かる人少ないかもしれないけど、ブリジット・バルドーみたいな髪の長い綺麗な顔で、なんとなく惹かれて近づいていったんだけど、そのマネキンの数歩あたり近くに寄った時かな。

私はこの顔めっちゃ好きだ。持って帰ろう!!と思い立った。
 
何故唐突に思ったのか分からないけど、今考えればあの時からおかしかったみたいだった。

 

4:
段ボールハウスに「すみません、誰かいませんか」と話しかけると、のそのそとおじいさんが出てきた。

私「突然すみません、私どうしてもこのマネキンが欲しいんですけど、一目惚れなんですけど、大切なものだったりしますか」
おじいさん「あ??」

 

5:
おじいさんは意味が分からないようだったけど、私が好きな海外の昔の女優に似ている、と言ったらまあ納得したみたいで「そんなんでよかったらあげるよ」と言ってくれた。

おじいさんによると、おじいさんなりの防犯というか、イタズラ防止らしかった。
ホームレス環境の人達に暴力をふるって楽しむ人達がいるらしい。
ひどい話だね。
マネキンがあるとなんとなく不気味だから人が近づいてこないらしい。

おじいさんはその後も「違う地区でハウスに放火された人がいて………」とか話してたけど、私は早くマネキンを持って帰りたかったから「そうですかそうですか」とか適当に話を切り上げて歩き始めた。
マネキンの生首小脇に抱えてバスに乗ったら、バス混んでたのに誰も隣に座ってこなかったよ。

 

7:
帰るなり私はマネキンをカワイイもの棚(私の家には可愛いグッズを飾る用の棚がある)に飾ってみた。

その時はそれで「いいわあ~」って満足したんだけど、日々が経つにつれてなんとなく「おはよう」「今日はね~こんなことが……」とか話かけるようになって、そのうち「いってきます」「ただいま」を言いたいな~と思って玄関の靴入れの上に飾るようになった。
家に帰ってきたら一番にブリジット(名前もつけた)に挨拶するようになった。

これが2ヶ月くらいかな、続いていたんだけど、ある日のこと。
私とブリジットの生活にヒビが入ることになる。

 

8:
>>1
アルスノー最近どうしてるんだ?

 

9:
>>8
アルスノー調べちゃったじゃないの

続き。
私には涼子さん(仮名)という恋人がいた。
すごく気のつよい人で、ガンガン自分の意見を言ってくる。気の強い女性が好きな私はメロメロな状態だった。
その涼子さんが家に遊びにくることになって私はルンルンしていた。

……ブリジットを隠さないまま。

 

10:
ブリジットはいい子なの?悪い子なの?

 

11:
ブリジットについてはこれから分かるよ。

続き。

私「涼子さん、いらっしゃい~」
涼子さんが遊びにきた時、私は上機嫌だったし、涼子さんもまあまあ機嫌よさそうだった。
普段あんま笑わない人だから嬉しかったなあ。

でも玄関のブリジットを見たとたんに涼子さんは顔色を変えた。
涼「……何これ」
私「ブリジットと言います」
おかしくなっていた私は、涼子さんもブリジットを気に入ってくれるとばかり思っていたので呑気に紹介したけど、涼子さんは「何これ」「気持ち悪い、何で、何でこんなことしてんの」と慌て始めた。

 

12:
涼「お前どうしたの。何でこんなことしてんの?」
私「これは何か、道端で運命的な出会いをして、そんで持って帰ってきたの」
涼「はあ!?」
涼子さんは真っ青になって「美容師じゃないんだから」「これは完全におかしい!!」「不気味だって思わないの!?」
普段冷静な涼子さんも流石に焦ったらしく「何か悩みでもあるの!?私に言えないこと!?」と話が飛躍していった。

 

14:
私は何故か涼子さんが混乱している理由が全く解らなかった。
一応オカルト好きだから、こういう異様にある物に惹かれる時は心霊関係のヤバイやつで……みたいなエピソードも読んだことがあったんだけど、その時は完全に忘れていた。
頭は花畑状態だった。

私は、何でそんなこと言うの?こんなに綺麗だし不気味なんて言ったらブリジットが可哀相だよ。とか色々言ったら、涼子さんはしばらく黙って考えごとをしているみたいだった。
そして
「そうだね。よく見ると可愛いね。私が間違ってたよ」と静かに言って家の中に入っていった。

後で聞いたら、基本的に涼子さんの言うことを聞く私がそこまで言うのを聞いて明らかにヤバイと思って話を合わせることにしたって。

 

16:
ブリジットの写真はあるんかいな?

 

17:
ブリジットの写真、最初はバシャバシャ撮ってたけど色々あって全部消しちゃったんだ
カワイイグッズに囲まれたカワイイ棚のボスみたいな写真あったよ

 

18:
その後も何か、一回もブリジットを否定せずにご飯たべたりのんびりしたりしてた。

関係ないけど、完全に話を合わせることにした涼子さんは「何が面白いわけ?」と全否定していた、以前私が見てたハム太郎の映画までも「あれも可愛かった。私が間違ってた」と肯定していた。

その日はそれで終わり。涼子さんと一緒に寝て、朝を迎えた。

 

19:
涼「見送りはいいから」
私「なんで?」
涼「なんでも」

翌朝、涼子さんはそんな感じで玄関まで見送ろうとする私を止めて足早に帰っていった。
冷たいなあ、とか考えながら、そのうち私も出かけようと玄関に行ったんだけど、そしたら気づいた。

ブリジットがいない。

 

21:
え!?なんで!? 私はパニックになって靴入れや周囲を探した。
でもどこにもブリジットはいない。しばらく家の中を落ち着きもなくウロウロした後に気づいた。

涼子さんだ。
涼子さんがブリジットを持ってっちゃったんだ。
だから見送りはいいって言ったんだ。
持ち出すのを見つからないように。

 

22:
私は涼子さんに慌てて電話した。
涼子さんはちょっと間があったけど電話に出てくれて、静かに「何」とだけ言った。

私「ブリジットどうしたの」
涼「何?ブリジットがどうかしたの」
私「ブリジット持ってったの涼子さんでしょ!?」

涼子さんは始めは「ブリジットいなくなったの?」「ちゃんと探した?」とかしらばっくれていたが、私がヒステリックにブリジットどうしたの!?何で持ってっちゃったの!?とまくし立てたら諦めたように呟いた。
涼「お前ね、今ちょっと変だよ。様子がおかしい。
玄関でマネキン見た時血の気がひいたよ。だからね、今朝マネキン持ってって捨ててきた。
あのね、お前いつもと違うよ。明らかにおかしい。私の話を落ち着いて聞いて。私がお前を絶対元に戻してやる」

強い口調だったけど涼子さんは私を諭すようにゆっくり喋った。

 

28:
続きいくよ~

私はなんとなく冷静になっていった。
パニックになっていたがブリジットが遠のいたせいか、確かにマネキン置くのは変かなあ、しかも生首だしなあ。と急に人が変わったように思い始めた。

その後はいつも通りに過ごした。ブリジット探したりしなかったな。
逆に何で私はあの時マネキンに惹かれたんだろう?と疑問に思った。
けれどそれも覆る。

 

29:
ある日、夜だったな。
家の中にいたんだけど、外から人の喧嘩する声?か何か、大声が聞こえた。
私はいつも閉めていたカーテンを開けてなんとなく外を見ようとした。
カーテン開けた瞬間目に入ったのは、

ブリジットだった。
ブリジットがベランダにいた。

 

30:
何か、よく人形とかを捨てたら戻ってくるみたいな話あるじゃん、あれで戻ってくるなら玄関かなあみたいなイメージあったんだけどブリジットは何故かベランダにいた。

私は嬉しかった。ブリジットが帰ってきてくれた!そればかり考えてた。
不思議に思ったり何じゃこりゃとか思ってもしていいのにまったく気にしなかった。

 

32:
そんで話は飛んで、またある日のこと。

私にはゲイの友達がいる
。バカな奴だから名前をバカ太郎とする(ひどい話だけど分かりやすいからね)
あとコイツは酔っぱらうと「俺は童貞をドブに捨てた」とうわ言みたいに繰り返すが誰もその詳細は知らない。
そのバカ太郎から電話がきた。

バ「明日の夜ドライブいこうぜ~」

何でいきなりドライブ?と思ったが、バカ太郎はたまに遊んだりすると「まだ帰りたくねえ!もっと遊ぼう」とか言うさみしがりやだったので、唐突に友達に会いたくなったのかな、とか、ドライブは嫌いじゃなかったこともあって、私はバカ太郎とドライブに行くことにした。

何故か集合は夕食後だった。
この時点で怪しむべきだったのかもしれない。

 

33:
次の日、バカ太郎は上機嫌に車を走らせた。何故か山に向かう車。

私「どこ行くん?」
バ「へっへっへ」

バカ太郎は怪しい笑顔を浮かべていた。
この時点で何か言うべきだったんだけど、私はま~たバカなこと考えてるなあとか考えながら放っといてしまっていた。
段々と走っている車が少なくなってくる。
私たちは薄暗いトンネルの前にたどり着いた。

私「なにここ」
バ「ここは心霊スポットです!」

バカ太郎、ハイテンション。
私はあんまり心霊スポット自体は好きじゃない。怖いし。
でもバカ太郎はやる気満々だった。
「トンネルの中で三回クラクション鳴らすと!幽霊が!!」とか喋っていた。
それ違う心霊スポットだよね?とか思ったけどバカだからなあと思って放っといた。
しかもコイツは「もしもの時のために」と塩を買ってきたと言ったが、取り出したのは砂糖だった。バカ。

私「止めようぜ。普通に怖い」
バ「おめ~ここまで来て帰るんかい」

しばらく言い合いしてた覚えがあるが、結局中に入ることになった。

 

35:
車はトンネルの中に進んでいった。
中はものすごく静かで、だんだんバカ太郎の口数も少なくなってくる。世話ない。
そんでトンネルの真ん中あたりでバカ太郎は車を止めた。

バ「いかん。めっちゃ怖くなってきた」
私「お前めっちゃ頭悪いぞ」
バ「帰りたい」

バカ太郎と私はクラクションを鳴らすなんてことは出来なくて、でも何となく「いやいやめっちゃ真っ暗じゃん」「これは何の事件もなくても心霊スポットになるわ」とかくだらない話をしていた。

そんで「やっぱ帰ろうよ」と話がまとまった途端、

車の上に気配を感じた。

 

36:
なんか、空気?が変わると言うか、重くなるというか、そんな感じ。
バカ太郎も感じたみたいで、私達はゆっくり目を合わせたけど、何も喋れなかった。
そんで、1分くらい経ったあたりで私が「車出せ」とか喋ろうとしたタイミングだったかな。

バァン!!!

と、車の天井を誰かが叩いた。

 

37:
「うわあああああああ!!!」
私達は二人揃って間抜けな悲鳴を上げた。
私は狂ったように「車!車出せ!!」と叫んだけど、バカ太郎は震えるばかりで動けないみたいだった。
私「バカ太郎!ヤバイから!!出るぞ!!」
後部座席からバカ太郎の肩をガタガタ揺さぶると、奴はなんとか車を走らせ始めた。
でもまた

バァン!!!

と車の天井が叩かれた。

よく分からないが、「何か」は追いかけて来ているようだった。

 

38:
私達はビビり倒し。
私は天井を見れないまま俯いて運転席にしがみついていたし、バカ太郎は「ごめんなさい!ごめんなさい!!」とか叫んでいた。

それでも何とかトンネルからは脱出出来た。
私達はその後もパニックで、あのトンネルから離れた後もガタガタ震えていた。
二人だけになるのが怖くて、とにかく人のいるところに行こう!となり、24時間やってるスーパーのベンチに座ってから、やっとマトモに話し始めた。

バ「さっきのは何だよ」
私「私が分かるわけないだろ」

みたいな話を何回か繰り返して、当たり前だけと結局結論は出ず、でも何となく落ち着きは取り戻し始めた。

 

40:
私「………お祓い行こう」
バ「どこでお祓い出来るの」
私「調べよ」

私達はその後お祓いについて調べ始めた。
バカ太郎は友達に何かラインしているようで、私はネットで市内の神社とか調べてた。

気がついたら朝になっていた。
朝になるってだけで救われる気持ちになるもんだね。
外が明るくなってるの見ただけで泣きそうになったよ。

 

41:
そんで、6時くらいかな。私のラインに涼子さんから連絡があった。
「話がしたい」ということだったので、私から電話した。

私「どうしたの?涼子さん」
涼「あのね、急な話なんだけど、今日仕事休める?(この日は月曜だった)」
私「何で?どうしたの」
涼「連れていきたい所があって」

涼子さんの声は真剣だった。
でも今の私達には「お祓い」という考えしかなく、涼子さんの誘いを断ったが、「お願いだから」「本当に。なるべく早いほうがいいから」と向こうも引き下がらないので、
トンネルであったことを細かく説明し、お祓いにいきたいということを伝えた。
何しろ私たちはビビり倒していた。

しかし、涼子さんの口からは意外な言葉が飛び出した。

「大丈夫。私が連れていきたいのもお祓いだから」

 

42:
結論、私とバカ太郎は仕事をズル休みし、お祓いに行くことになった。

私は涼子さんが何故私をお祓いに連れていきたいのかが気になったが、「急ぐから理由は後で」と言われて、
何も分からないまま涼子さんとの待ち合わせ場所にバカ太郎と向かうことになった。
そんで、バカ太郎も友達と連絡が取れたみたいで、合計4人で集まることになった。

 

43:
集合場所には既に涼子さんとバカ太郎の友達が着いていた。

バカ太郎の友達はボクシングやってるからボクサーとします。
ボクサーは私やバカ太郎の友達の中でも一番しっかりしていて頼りになるゲイ。
一回ひったくり捕まえたことがあるらしい。
しかもヒゲイケメンである。短所思い浮かばない。

私は二人の顔を見てすごく安心した。
この二人がいれば大丈夫、と思えたけど、ボクサーはドスのきいたド低音で

「バカ太郎………てめえ………」
と会うなり静かにバカ太郎の胸ぐらを掴んだ。
バカ太郎、震えていた。

ボ「何で心霊スポットなんかにコイツ(私)連れてった」
バ「はわわわわわわわ」

バカ太郎は小動物みたいになっていた。
一応話は伝わってるんだなと思った私は涼子さんに気になっていることを聞いた。
何で私をお祓いに連れていきたいのか。
こんなにタイミングがいいなんておかしいと思った。

 

44:
涼子さんが言うにはこうだ。

涼子さんはブリジットを捨てた後、私のことを友達何人かに相談したらしい。
私が不気味なマネキンの生首を可愛がってて、話しかけている。妙に生首に惹かれているようだと。
最初は精神的なものかと疑っていた(マジか)涼子さんだったが、友達の中に「心霊的な何かじゃないか」とアドバイスしてきた子がいたらしく、
しかもそれが説得力のあるものだったらしく、涼子さんはじゃあお祓いに連れていったほうがいいのか、という結論にたどり着いたらしい。

そしてもう既に今日お祓いの約束は取りつけてあるらしく、涼子さんの手際のよさに驚いた。

 

45:
名スレの予感

 

47:
>>45
名スレになるとうれしいなあ。

続き。
そこで私はブリジットが帰ってきたのを思い出した。
今まで気にしてなかったブリジット帰還事件が、心霊現象の後だからか少し不気味に思えて、何故か私は正気?に戻り始めていた。
マネキン愛でるのはおかしいかもと。

私「涼子さん、落ち着いて聞いてね」
涼「うん?」
私「ブリジット、戻ってきたの」

涼子さんが息をのむのが分かった。

 

48:
一方でバカ太郎とボクサーの話も終わったようで、半泣きになったバカ太郎を連れてボクサーが私達の話に入ってきた。

私はブリジットのことも二人に説明した。
バカ太郎はさらにビビっていたが、涼子さんとボクサーは「ブリジットもお祓いに持っていこう」と意見をまとめ、
その後ボクサーの車で私の家に寄り、お祓いに行こうと言う話になった。

ちなみに全員ズル休み。
バカ太郎だけはバカ正直に「お祓いに行くことになって……」と上司に電話をしたらしく、
ボクサーに「律儀にそんな説明しなくていい」とか言われていた。

 

49:
私の家につくなり3人はブリジットに引いていた。

涼子さんは「本当に戻ってきてる……」と真っ青だったし、
普段ビビらないボクサーもブリジット見るなり「ウッ」とか言ってた。
バカ太郎はブリジット見れないみたいでずっと下見てた。

 

50:
私はブリジットを抱えてバカ太郎の車に乗った。
ボクサーが運転。バカ太郎が助手席、私と涼子さんが後部座席。
皆でお祓いに向かう。
ビビる私とバカ太郎に対してボクサーは「幽霊来ても俺が倒してやるから安心してろ」とか言ってた。
腕力なんかで幽霊どないすんねんという感じだったが、ボクサーが言うと説得力があった。
涼子さんは私の手をずっと握ってくれていて、なんか二人に申し訳なくなった。


ごめん、今実家にいて、猫の具合悪いから様子見ながら書き込んでるんだ。
ちょいちょい時間あくけど今日のうちに終わらせるつもりだから付き合ってほしい。

 

52:
お祓いの場所は車で30分くらいで、走っている間は四人もいるせいか安心してたんだけど、あと5分くらいというところで、また異変が起きた。

トンネルの時と同じように車内の空気が変わった。
四人全員黙ってしまった。

ボクサーが「おいこれ……」と何か言おうとし、私がバカ太郎と目を合わせた矢先に、

バァン!!!

昨日と同じ、天井を叩く音がした。
生きた心地しなかった。

 

53:
昨日と同じくらい大きな音でバァン!!!!バァン!!!!と何回も天井から聞こえた。

涼子さんは「大丈夫!大丈夫だから!!」と私を抱き締めてくれたし、ボクサーも車を走らせ続けてくれたけど、さらに変化が起こった。

天井を叩く音が止まった。

そのかわり、ギッ……ギッ……という音。先程の音が手の平で思い切り叩く音だとすれば、
今度は静かに踏みつけるような音がした。
ボクサーが「落ち着け。絶対助かる」とか言ってたけどバカ太郎は泣いてた。
私も動けないままだったけど、だんだん足音は静かになっていった。

 

54:
足音はしなくなった。
涼子さんとボクサーが「昨日もこんな感じだったか」と聞いてきたので、
しどろもどろに踏みつけるような音はしなかった、何かがおかしいということを説明した。
バカ太郎は震える声で「ごめん全部俺のせいだごめん無理無理無理ヒイィ」とか言ってたけど、そうこうしてるうちに目的地についた。

普通の、ちょい大きめの一軒家だった。
神社とかじゃないの?とポカーンとしている私をよそに涼子さんはダッシュでピンポン押しにいってた。

 

57:
中から出てきたのはおじさんとおじいさんの間みたいな年齢の男の人だった。
すごく優しそうだけどホッとすることとか出来なかった。
四人で今あったこと、昨日あったこと、ブリジットのことをまくし立てるように話した。
冷静になれなかった。
おじさんはそれでも「フンフン」と優しく話を聞いてくれて、家の中に私達を案内してくれた。

家の中は二階が仕事用というか、つまりお祓い用になってるとのことだった。

 

58:
私は何年か前までカウンセリングに通ってたんだけど、家の中はそういう場所と似たような作りだった。
全体的に柔らかい色あいで家具とか揃えてあるというか、人が安心出来るように作られてる感じがした。
懐かしい気持ちになってその時になってちょっと落ち着いた。

バカ太郎が「俺のせいなんです」とシクシク泣きながらおじさんに話しかけてて、
おじさんは「キミのせいじゃないよ」とバカ太郎に話しかけていた。
(バカ太郎はバカですが素直に自分の否を認めることができる奴です)
私はこの時のおじさんは適当にバカ太郎を慰めてるだけだとか思ってたけど、おじさんから気になる言葉が飛び出した。

「本題はキミのやったことじゃないよ」

どういうこと?

 

59:
全員で「???」と思っていると、おじさんは私のほうを向いた。

「あのね、キミなんだよ」

私の目を見ておじさんは言った。

白状しよう。死ぬほどビビった。

 

60:
おじさんは私の抱えていたブリジットを見て「うんうん。それに惹かれたんだね?」と確認するみたいに話しかけてきた。

私「見つけた瞬間に、ひとめぼれみたいになったんです」
おじさん「うんうん、なんとなく分かったよ」

全員で混乱していたけど、おじさんはおかまいなしに話を進めていく。

おじさん「ひとつ聞いていいかい。キミ(私)の周りで、今までで何か不可解なことが起こったりしなかったかい」
私「特に心当たりないです」
おじさん「最近じゃなくて、ここ数年とか」
私「いや、分からないです……」

おじさんは私の目をじっと見て静かに喋る。

 

62:
そしておじさんはゆっくりと言った。

おじさん「キミに危害を加えたり、加えようとした人が酷い目にあったとか、そういうことはなかった?」

ずっとわけが分からずにいた私は、ようやくその時ハッとした。

私「数年前に私をレイプしようとした男3人、全員死にました」

 

63:
主の人生濃すぎる。。。

 

65:
ここで私の昔ばなし(といっても数年前)をします。
性暴力の話だから感受性の強い人とか似たような経験ある人は注意してね。
あと特定怖いので嘘が増えます。

 

66:
私は自分が同性愛者だということを家族にカミングアウトしてた。
ここまでだったらよくある話なんだけど、父親が悩んだんだろうね。
知りあいに同性愛者の娘がいるって相談したらしい。

それからどういうわけか分からないけど、その知りあいの息子にそれが伝わった。
世の中には一定数「しょせん女同性愛者はヤッちゃえば男に落ちる」と思っている人間がいて、その息子はそういうタイプだったらしく、仲間を二人呼んで企んだ。

 

67:
だいたい予想つくと思うんだけど、彼らが企んだのはレイプだった。
何でか分からないけど、住所も私の外見も彼らにバレてて、
べつに夜でもない時間帯に、外出していた私は知らない車に引きずりこまれた。
あっという間に車を横につけられて髪と服つかまれて中に入れられた。

けどここで、私は完全にパニックになって、走っている車の中で猛烈に暴れた。
彼らは私を押さえつけようとしたみたいだったけど、さらにパニックになって手足を必死で暴れさせた。
めっちゃ車が揺れてたのをおぼえてる。
それで問題はその後だった。

 

68:
私に蹴られた運転手が運転を誤り、車が思い切り電柱に激突した。

 

70:
おじさんは静かに話を聞いてくれた。
バカ太郎とボクサーは「えっ何ソレ」みたいな顔で私の話を聞いてた。
涼子さんにはこの話は報告済みで、彼女は冷静そうにしてた。

私「運転手の足、つぶれました。その後足に障害が残って自殺しました」

おじさん「うん」

私「仲間の一人は、見知らぬ男性にレイプされた後殺されました。
でもその男性というのが異性愛者だったのと、精神疾患があってまともに受け答えも出来ない状態の人みたいで、なんでレイプされたのかが今も分からないって」

おじさん「うん」

私「あとの一人は特に何も無かったんですが、やっぱり自殺です」

おじさん「うん。ちょっとおかしいよね。うまくいきすぎてると思わない?
誰かが代わりに仕返ししてくれたみたいだよね」

私はおじさんの言葉が正直ちょっと怖かった。

 

71:
おじさん「あのね、多分その犯罪者の人たちはね、キミ以外の人にも色々酷いことをしたみたいだね。他にも被害者がいる。
それでね、その他の被害者の子たちがね」


「キミの後ろにいる」


気が遠くなった。

 

73:
真っ先に口を開いたのはバカ太郎だった。

バ「コイツはどうなっちゃうんですか!?」
「死んじゃうんですか!?」

おじさんは「話最後まで聞いてね」と話を続けた。
おじさん曰く、犯罪者3人は他にも何かヤバイことしていたということだった。
私は知らなかったけど、多分まだ余罪があるみたい。
それが原因で何人も亡くなってるとのことだった。

 

74:
おじさん「でもキミは襲われても死ななかったよね。(書くの遅くなったけど生活に支障ないレベルの障害は残った)
それで、その子たちはキミのことをいいなあとか、羨ましいなあとか思ったのかな。
聞いたことあるかもしれないけど、霊はそういう人についていくことがあるんだよね。
だからね、憑いてるといっても悪い意味じゃないよ。多分味方してくれてるんじゃないかな。

それで、マネキンはね、自分たちの住み処(?)になるものをキミが与えてくれたと勘違いしたんじゃないかな。嬉しかったんだね。
キミはそれに同調してマネキンに惹かれたんだと思う。

あとね、車の天井の音、叩いたのが何なのかはよく分からないけど、多分踏みつけるような音はキミに憑いてる子たちだね。
叩いてる何かから守ろうとしてくれたんだよ」

 

75:
話をぼんやり聞いていた。

私が憑かれてるというのも、天井叩いた奴と憑いてる子たちが戦った?のも、
私に憑いてる子たちが犯罪者たちに仕返ししたかもというのにもびっくりしたけど、
何か、それより犯罪者3人が他にも犠牲者を出しているのに憤る気持ちが強くて、
もう死んでるのにアイツら殺してやろうかとか考えてた。

気がついたら泣きそうになってた。

 

76:
おじさん「じゃ、お祓いしようか」
私「え、でも憑いてる子たちは守ってくれるんじゃないんですか?」
おじさん「ちょっと守ろうという気持ちが強すぎるかもしれない。道端でぶつかっただけでもその相手に何かするかも」

ちょっとビビった。

おじさん「そこらへんタチが悪いかもしれない。あとね……憑いてるのは3人だけど、
一番強い(?)子、8才くらいなんだけど、頭が半分砕けてるね。それでね、

キミの背中にしがみついてこっち見て笑ってるね」

 

77:
なんってこった…ブリジストン良いヤツ?ヤツらだったんか

 

78:
怖すぎたので皆揃ってクソビビりながらお祓いお願いしました。
お祓いは無事終了した。
お祓いの詳しい内容は内緒にしてとのことだったので書けないけどぶっちゃけお祓いが一番怖かった。

お祓い終わった後、涼子さんは私のことをギュッと抱き締めてくれて
「本当に無事でよかった」とちょっとだけ泣いてた。
本当はめっちゃ怖かったけど、私がピンチだから絶対泣くまいと思っていたらしい。強い人だ。

ボクサーはボンヤリしながら「腕力役に立たねえな……」とか呟いていた。
いや心強かったよ~とか言ったけどあんま聞いてくれなかった。

バカ太郎はちょびっと漏らしていた。
そもそもコイツがいなかったら憑かれてることも知らないまんまだったので、
トンネル連れてってゴメンゴメンってめっちゃ謝ってくるバカ太郎はちょっとフォローしておいた。

 

79:
その後は私たちは何事もなく、バカ太郎も二度と心霊スポットに行かないと誓い、無事に過ごしています。
ブリジットは一応おじさんが引き取ることになった。
ブリジットは今度は戻ってくることもなく、平穏な日々が戻ってきた。

あとね、雰囲気壊すかな~と思って書くの後回しにしたんだけど、トンネルからバカ太郎と車で逃げてる時、
フロントガラスにでかいバッタが激突してバッタ殺しちゃったんだけど、
めっちゃすごい音してビビって二人で「ギャーーーー!!!!」って叫んだよ。
以上、余談でした。

 

81:
これで私の心霊体験はおしまいです。
読んでくれた人はありがとう。私はうれしい。
しばらくはココ見るようにするから後はなんか好きなこと書き込んだりしてくれ~。質問とかもあったら答えられる範囲で答えるよ。

 

82:

おもろかった
登場人物みんな好き
ちな生きてる人限定

 

85:
涼子さんとの他のエピソード聞いてみたい!

 

86:
>>85
オカ板関係ないけどいいかな?

今私と涼子さんは別れているんだ。
涼子さんいわく「お前を恋愛的な意味で好きなのか、守りたいだけなのか分からなくなったから一旦別れたい」とのことだった。

涼子さんは、犯罪に巻き込まれてちょっとヘンになってた私を助けてくれた人なのね。
当時の私は異性愛者の、特に男性が憎い、私は彼らに危害を加える権利がある!って完全に信じこんでた。
それに対して、すごくゆっくり「それはダメだ」と教えてくれた。
なんか、精神的に守られてんだよね。

 

87:
そんで私も言われてみれば、涼子さんを恋愛的に好きなのか?と疑い始めたの。
涼子さんが助けてくれたから神さまみたいに盲信してるのかなと思い始めた。
多分恋愛感情だとは今も思ってるけど。

でも今も一緒に映画行ったりするよ。
私は友達としても涼子さんが好きだし、尊敬する人でもあるし、お姉ちゃんみたいに思ってるところもある(涼子さんは2コ上です)
どちらにせよ結局涼子さんが一番なんだな。

 

88:
軽い気持ちで聞いてしまってなんだか申し訳なかった
涼子さんが素敵な方というのは浅慮な私にも伝わりました、今も一緒に過ごす時間があると聞いてなんだかホッとしました

 

91:
バカ太郎くんのこと聞きたい

 

95:
>>91
バカ太郎は知りあいの中で一番ひねくれてないなあ。
バカ太郎はお父さんがバイで、小さい頃から「人間は誰を好きになっても、一生誰も好きにならなくても全然おかしくない」みたいな話を聞いてたらしく、
親から否定されず育った?というか、なんか……なんかねえ、世の中を憎んでない感じするんだよね。

でも同じゲイの人たちからそのせいで苦手意識持たれてるみたいな話は聞いた。
ゲイの仲いい友達他にいないからよく解らないけど。

あと奴の小さい頃の将来の夢はセロテープだったらしい。

 

102:
>>95
おはブリジット
バカ太郎話ありがとう。
なんだよバカ太郎すげ~良いヤツそうだなセロテープほっこりした

 

96:
人と人をつなぐ存在か・・・
とかの良い話風のじゃあなくてセロテープが好きだったんだろうね

 

90:
久々に良スレ。怖かったけど…
1さんが涼子さんと出会えて良かった。

 



コメント

コメントする

コメントを残す

スポンサーリンク

人気記事