“〇〇ほさん”という不思議な存在について話す

不思議 0件

1:
子供の頃の近所の不思議な存在をふと思い出したので、ちょっと書いてみることにしました。

みんな”〇〇っぽ”と読んでました。

 

2:
とは言っても”〇〇っぽ”と呼ぶのは子供達で
すごいお年寄りは”〇〇ほ”
それ以外の大人は”〇〇ほさん”、”〇〇ほの方(かた)”と読んでいました。

 

3:
これ以降は”〇〇ほさん”と呼びます。

 

4:
容姿はお爺さんで、痩せていて割と背はやや高かったように思います。
周りの大人と比べて、それよりちょっと背が高かったぐらい。

田んぼでよく見かけました。
でも農作業をしているわけではなく、あぜ道をゆっくり歩いているだけでした。
日によって全然違う田んぼに現れたりして、神出鬼没でした。
子供達が「お~い」と手を振ると”〇〇ほさん”も大きくゆっくりと手を振り返してくれたりしました。

 

5:
あと、”〇〇ほさん”は不思議な匂いをしていました。
草のような、春の若草のような甘く青々しいほのかな匂いです。
“〇〇ほさん”が通り過ぎた後には。草の良い匂いがするってみんな言ってました。

 

6:
下校中に見かけることが多かったです。
それで両親や祖父母に”〇〇ほさん”を見たというと「それは良いことがあるかもしれないね」って言われたりしました。
学校でも”〇〇ほさん”を見たというと、「良いことがある」みたいに盛り上がったりしました。

 

7:
“〇〇ほさん”は大切にしなければならない存在で、
大人たちから”〇〇ほさん”を粗末に扱ってはいけないときつく言われていました。
もし、”〇〇ほさん”が本気で怒ると大変なことになると。

 

8:
“〇〇ほさん”は、たまに農作業をしている人と座り込んで話をしていることがありました。
その時、農作業をしている人はお弁当を”〇〇ほさん”と分け合って食べるのが習慣でした。
そもそも、そのあたりでは”〇〇ほさん”が食べに来るかもしれないという前提で
農作業をするときは大きめの弁当を持っていくのが習慣になってました。

 

9:
それで、
「”〇〇ほさん”が~~と言っていたから~~しないとならない」
みたいなことが良くあった気がします。
そんな時は近所の人たちが出張って田んぼに行って作業してました。
子供心に普通の人たちよりちょっと偉い存在みたいなそんな印象を受けました。

 

10:
私は一度だけ”〇〇ほさん”と二人っきりで話をしたことがありました。
まだ小学校に入るか入らないかぐらいだったと思います。
季節は春。草が芽吹いて一面がほっとする風景でした。

 

11:
一人で家に向かっていると、心地良い若草の匂いがしました。
“〇〇ほさん”が田んぼのあぜ道にあぐらで座っていました。
私は通り道だったので、「こんにちは」と言いました。
“〇〇ほさん”は「おい、こんにちは」と言い返してくれました。

 

12:
“〇〇ほさん”は水路をしげしげとみていたので
私も近づいて水路を見て見ました。
すると”〇〇ほさん”は
「今年の水は冷たいけど優しい」とゆっくりとしかしはっきり言いました。しかも突然にです。
わたしは”〇〇ほさん”と会話するのは初めてだったのでビビりました。
“〇〇ほさん”あぜ道に生えている草を、なでて、
「草が言ってる」と言いました。
私は再びビビりました。

 

13:
“〇〇ほさん”は私に隣に座るように促した(と、私は思った)ので隣に座りました。
すると”〇〇ほさん”はいろいろなことを話してくれました。

 

14:
でも残念なことに今となってはほとんど忘れましたよ。

 

15:
覚えているのは
「雨が降る前、山の木の葉っぱがうっすらと白く光る」ということ。
私はそれを聞いた時、子供心に
(葉っぱが光るわけないじゃん。ばかじゃん)
って思いましたが、黙ってました。空気を読む子供だったので。

 

16:
なんか、植物はこれからの天候がどうなるか教えてくれるとか
それにはこんな理由があるみたいな、そんな感じの話。

あと、ここら辺の水は~~川から引いているけど、
あの川は水を引くために流れを変えたからちょっとやべ~とか、そんな感じ。

とにかく水の話。

 

17:
その話を聞いて子供の私は
(あ、”〇〇ほさん”って水の神様なんか)
って思いました。

 

18:
そう思うと、たまに町役場の人が””〇〇ほさん””と田んぼで話をしてる時に
やたらと腰が低いのも納得しました。
何しろ神様なんで。

 

19:
私が小学校の3~4年になるぐらいと”〇〇ほさん”を見かけることは
ぱたっとなくなりました。

その頃からですかね。
田んぼの水路の整備が進んで土じゃなくてコンクリートになったのは。
神様も「コンクリートなら大丈夫じゃ!!」って安心して旅に出たのかもしれません。

みなさん、さようなら~。

 

20:
いい話だった  また何か思い出したら書きに来てくれ

 

21:
妖精ですね

 

22:
どうも寝れなくて覗いてみたら面白いのがあるな

>”〇〇ほさん”

華道の未生流の先生じゃないの
たしか、未生流の師範代以上は「○甫」と言うように、名前の末に甫を付けるのが通例なんだと

 

23:
レスがついてビビってます。
“〇〇ほ”と書いたのは全部書くと特定されるかもとビビったからです。
でも書いても大丈夫なのかな。ちょっと躊躇しました。
ただ、確実に実在する存在だったので、生身の体は持ってました。

華道と言われて見ると確かにそれもあるかな~と。雰囲気的にはそんな感じ。
田舎には不釣り合いな上品さというか優雅さがありました。多分。
そういえば、ちょっと古い服装してたような。半纏っぽいの。羽織?
でも普通に洋服着てたりもしてた気がします。
子供心に謎だったのはどこに住んでるかとか
なんの仕事をしてるのかとか全く分からなかったってことです。
農作業してることもなかったし。

 

24:
あ~、でも妖精というのは確かに一理かるかもです。
子供の間では不思議な存在という扱いでした。
なんか普通の人と違うみたいな。怒ったら洪水起こすんじゃないかみたいな。

 



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