「彼女とは会えた?」会ったことないのに全部知られてる…

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四国遍路の途中に出会った坊主。
近づくと、まるで知り合いであるかのようになれなれしく話しかけてくる。
それどころか俺のこと───



大学2年生になる前の春休み、一人旅で四国遍路に行った。
結構巡礼して、ある寺前に着くと、茶色い作務衣着た坊主頭が盆の上におしぼりのせてお遍路さんに配ってる。
遍路回りしているとお接待といって、結構助けてくれるのでありがたいなぁ、
おしぼりは珍しいな。位の感じでおしぼり貰いに行った。

近づくと

「ああお兄さん久しぶり!」とすごくなれなれしく。
何言ってんだ、あんたのこと知らないしと思いながら、坊主の勢いに躊躇した感じで立ち止まると
「忘れたの?会ったでしょこの前、ああもうここまで来たんだ」
ベラベラべらべら喋りかけられる
「人違いじゃないですか」というと
「大学はどこで、何学年で、家族構成はこうで、こういう感じで大学受けて、ペットは犬で」

会ったことないんだけど会ったことあるっ?
すべて俺の話だよな?
あれ?何で知ってるの?
知り合い?え?
って思ってると、最後に坊主がすごいニコニコ顔で

「彼女とは会えた?」
「君は順打ち、彼女は逆打ちしてどこかであうんだよねー」
「まだ会えないんだーそうかー、ロマンチックだよねー!順打ちと逆打ちで会えるかなんて」
私がしゃべったのは「人違いじゃないですか」のみ。
一方的にぺらぺらと。
気味悪い。

私は一人旅、彼女の話で
ああ、やっぱ誰かと勘違いしてるで「人違いです」ってまた言って、おしぼり貰わずその場を去った。

遍路から帰って来てバイト先に復帰すると俺は霊感があるってネタにしてた社員に復帰草々呼ばれた
「気持ち悪いから俺に近づきすぎるな」
と釘をさされてから
「おい○○、右側にお前女連れて帰ってきてるがどうした」って言われた

ああ、人違いじゃなかったんだな、と思った。



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