絶対に遊んではいけない「ショウコちゃん」

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子供だけ見ることが出来る「ショウコちゃん」。
一緒に遊ぶことを禁止された俺は
その言いつけをきっちり守っていたのだが───



小さい頃の話だから、本当はそんなもの存在しなかったのかもだけど
俺は小さい頃に幽霊を見たような気がする。

あゆみ姐ちゃん(当時35歳くらい)という人に当時の俺は可愛がってもらってた。
伯母が家族ぐるみで仲良くしていた人で、俺はその人に親よりも良い思いをさせてもらってる。
家に招かれるたびにおいしいご飯をごちそうしてもらっていた。

その日も泊まりで、おいしいしゃぶしゃぶを食べた。
大人たちは泥酔してリビングで眠り、起きているのは俺だけとなった。
当時9歳の俺は、いつも泊まりに来た時に用意されるゲームがある部屋へ行った。
SFCやセガサターン、当時最新だった3DOなど色んなゲームが置かれている。
チキチキマシン猛レースというゲームをプレイしていたら、見慣れない女の子が隣にいた。
歳は俺と同じくらいだと思う。

「一緒に遊ぶ?」
そう聞いたら頷いた。

俺の手を引いて外へ連れ出され、用水路で二人で水遊びをした。
時刻は0時を過ぎていたと思う。
近所から通報されたみたいで俺は警察に保護された。
伯母にくっそ叱られて名前もわからぬ女の子の話をして言い訳をしたものだから嘘つき呼ばわりされて、女の子の話は誰にも信用してもらえなかった。

後日、あゆみ姐ちゃんの家へまた行った。
おいしいお鍋を食べてゲームの部屋へ行くとまたあの女の子がいた。
「この間は君のせいで怒られたから一緒にあゆみ姐ちゃんの所へ行ってほしい」
誤解を解くためにそう提案したらまた頷く女の子。
あゆみ姐ちゃんの所へ連れて行くと、どうやらあゆみ姐ちゃん達には見えないらしい。

女の子に名前を訊いたらショウコというらしい。
それを聞いたあゆみ姐ちゃんはすごくショックそうな顔をした。
当時はあまり詳しくは話してくれなかったけど、大人になってから聞いた話では
前の旦那と離婚する原因になった流産した子の名前と一致するらしいという事を聞いた。
ショウコちゃんと遊んではいけないという事だけを告げられた俺は良い子だったので
ショウコちゃんが隣にいても無視し続ける事にした。
しばらくゲームに熱中しているとショウコちゃんはいつの間にかいなくなっていた。

眠くなったので寝て起きると夜中。
こんな時に限っておしっこがしたくなる。
ゲームの部屋は2Fで1Fにしかトイレがなく、トイレは長い廊下を渡った先にしかない。
階段を降りた中腹あたりで煙のようなものに出会った。

「遊んで」

ショウコちゃんの声がする煙。
俺はびびりまくりで体が動かない。
リビングからは笑い声がしていて、勇気が出たので進もうとするけど進めない。
金縛りやそういった類のものではなく、単純に自分がびびっていて進めない。
その場で泣き崩れてリビングに助けを求める。
誰もこない。
冷静になり、トイレを限界まで我慢していた事にふと気付く。
階段でおねしょをしながら泣きじゃくる俺。

ようやく助けが来てあゆみ姐ちゃんに抱きかかえられながら風呂へ行った。
風呂でもずっと聞こえるショウコちゃんの声。
あゆみ姐ちゃんが目の前にいるので多少はマシだった。
泣きながら垂れた小便をシャワーで落とされる俺。
なんと情けない!
「ショウコちゃんの声がする 遊んでってずっと聞こえてくる」
あゆみ姐ちゃんにそう伝える。
あゆみ姐ちゃんはそれが、ただごとではないと悟ったらしく夜中に神社へ行った。
その日は神社で寝泊まりする事になり、次の日にお祓いをちゃんとする事になった。

家と俺をお祓いしたらもうショウコちゃんの声はしなくなった。
しかし今度は、誰もいない2Fで足音がするようになったらしい。
その話を聞いてから二度とあの家には行っていない。
終わり



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