友人に「心霊スポット潰し」みたいなヤツがいるんだけど…

恐怖 1件
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「ヤバい」という友人Bの家に訪問。恐ろしい体験をした俺。しかし、後日、友人Aを連れて再び訪問してみると───!?

自分にもこんな守護霊がついていたら良いのに…



 心霊スポットを潰してるのはオレの幼なじみ(以下A) 。潰してるっていうか、本人に自覚みたいなのは無いし、ヤツはオカルトをそもそも信じていない
 事の始まりはオレが高校生のときだから、もう10年近く前で、当時、オレとAは違う高校に通ってた。



 ある日、高校で新しくできた友人Bの家が「ヤバい」という話を聞き、みんなで泊まりに行ったんだ。なんでも昔っから怪現象が多発して、泊まりに行くと必ず怖い思いをして帰ってくることになるとのこと。Bと同じ中学のヤツらには有名な話らしい。 
 それなら是非見てみたいと、オカルト少年だったオレと、家が神社ってだけの理由で隣のクラスのC、あと2人ほど加えたメンバーで突撃したのね。
 ちなみにCは、本人曰く零感で、祓ったり清めたりなんかは全然できないそう。実家の神社もちっちゃくて、親父さんは神主しながら林業?とかやってたから、あんまりご利益ない(失礼)のかなと思ってた。



 そしていよいよBの家へ。見た目はちょっと古いけどフツーの一軒家。モルタル?だっけ?の壁が剥がれかけてて、若干不気味なくらい。 
 ただCの顔が強張ってたので、「なんか見えんの?」と聞くと「わかんない、けど寒気がする」と。
 ちなみにこの日は、Bの両親は仕事で不在、3歳下の妹も親戚の家に泊まりに行ってるとかで、B家には誰もいない状態だった(まぁそういう日を選んだんだけど)。 
 印象的だったのが、Bの母親からの置き手紙で、「何があっても慌てたりしないで、冷静に。何もしなければ何もされないから」みたいなことが書いてあって、ちょっとビビった。



 なんか長くなっちゃったんで結果を書くと、出ました。
 夜中になったら、窓がひとりでに開くし、ラップ音はビシビシいうし、居間から磨りガラス隔てた廊下には白い影が歩くし…。
 1番すごかったのが時計。なぜか家中の時計と、オレらが持ってたガラケーの時計が2時46分で全部止まってた。
 Bによると、人が泊まりに来たりすると霊が興奮するのか、普段よりいろいろ起こるそうで、だから妹は親戚の家に避難したらしい。



 もうガクブルですよ。
 男が5人、肩を寄せ合って一晩中。
 ただ慣れてるBはともかく、Cもすごい冷静で、めちゃくちゃ頼もしかったのを覚えてる。
 そんなこんなで、なんとか朝を迎えて無事帰宅できたんだけど、もう二度とこの家には来たくないって軽くトラウマになるくらいの出来事だったのよ。



 そんでしばらくたって、夏休みに久しぶりにAと会った時、その話をしたのね。そしたらメチャクチャ食いついて来やがって、「オレも見たい!連れてけ!」と… 。
 Aは基本的にリアリスト?で、幽霊も信じてないんだけど、「見間違いとか幻覚じゃなく、これは間違いなく霊の仕業って思えるようなことに遭遇したら、霊を信じる」って言ってて、Bの家ならそれが体験できるって期待してたみたい。
 正直、勘弁してほしかったんだけど、AとBの間には面識がないので、必然的にオレも行かなきゃいけない。せめてもの抵抗として、前回頼もしかったCも同行することを条件に、オレらは再びBの家に集まった。
 オレはガクブル、Aは人の気も知らずにワクワクしながら挨拶とかしてる。今回はBのご両親もいて、とても親切ないい人たちだったんだけど、先入観なのかな、心なしかやつれて見えた。
 で、Aがいろいろ質問したりして、この家の謂れ?とかも聞き出してたけど、長いから割愛。

 再び結果を言いますと、なんっにも起きなかったんだ。
 本当になにも。



 Bは「こんなこと初めてだ!」って大興奮。対照的にAはメチャクチャ不満そう。「テメー騙したな」的な視線をオレに送ってくるので、前回はこんなんじゃなかったと必死に弁解した。
 そしたらCが、「たぶんA君のせいだろう」って言い出した。Cによると、

「自分には全然、霊能力みたいなのはないんだけど、A君の中にすごい力があるのは感じた。たぶん守護霊的なヤツがメチャクチャ強いんじゃないか」とのこと。 

「じゃあAがいれば心霊現象には遭遇しないのか?」と聞くと、

「大抵は大丈夫なんじゃない?そんな強い力があっても出てくるようなヤツは貞子クラスの大悪霊だよ」って。



 怪現象も起きなくて和やかな中、そんな話をしてたんだけど、それを聞いたAが「なんだそれ、つまらんなぁ 守護霊だかなんだか知らんけど邪魔しやがって」みたいなことを冗談っぽく言ったのね。
 それを聞いたCが、ふだんは温厚で人当たりのいいヤツなんだけど、

「嘘でもそんなこと言うな。守護霊は自分の身を犠牲にして君を守ってる。たぶん君の先祖とかだろうけど、その気になれば昇華して自由になれるのに、わざわざ現世に残って君を守ってるんだから、感謝しないと」ってちょっとキレ気味に言った。

 すぐ冷静になったみたいで「ま、親父の受け売りだけどね」って照れ笑いしてたけど。



 で、それを真剣に聞いてたAだったんだけど、しばらく考えて、

「そうだよな、申し訳ないことを言った。オレ昔っからギリギリのところで助かるっていうか、下手すれば死ぬようなことからいつもうまく逃れられてる、みたいなところあってさ。今考えると、そういうのも守護霊が守ってくれてるからなのかな。もしそうなら感謝してもしきれないな…」と、珍しく真面目なことを言っていた

 なんか言われて見たら、思い当たることがいっぱいあったみたい。



 とりあえずそれで、その日は終了。心なしか元気になったB一家に見送られて、帰宅したのよ。 
 帰り道、AはCに、お祈り?てか、守護霊に感謝を伝えるにはどーするだなんだって話をしてた。昨日までオカルトを信じてなかったヤツがねwとか思いつつ見てたけど、眠かったからあんまり覚えてないや。



 で、長かったけどここまでが前フリ。先日、地元に帰った時に久しぶりにCと会った。

 教師になったCと飲みつつ、昔話をしてた時だった

C「そういえばこの前、Aにも会ったよ」
オレ「へー珍しい。東京ですら会えない(オレとAは上京してそのまま就職、Aはとある外資の会社で信じられないくらい多忙)くらい忙しいって言ってるのに」
C「たまたま帰ってきてた時に路上で会って、立ち話しただけだけど。で、そん時親父を迎えに行ってた帰りだったんだけど、Aをみた親父が言うには、Aの守護霊がとんでもないことになってるらしい」



 そのあといろいろ聞いたんだけど、整理すると

・Aの守護霊はさらに力を増したみたいで、ほぼ神様の領域に達している
・見た感じ、キツネっぽい守護霊がメインで、サブに先祖らしき武士のような人がついている
・見える人が見ると、Aの進む先の悪いものがバシバシ弾き飛ばされるように見えるらしい。マリオのスター状態(C談)
・どうもAはずっと律儀に守護霊に感謝と信仰?を続けてたみたいで、それが守護霊に力を与えて、結果、ここまでの力を持ったんじゃないか

 ということだった。



 その話を聞いて、ふと思ったんだけど、大学時代、オカルト好きな悪友ができたオレは、強引に心霊スポットに連れていかれてたのね。で、怖いし憑かれたらヤダから、可能な限りAを誘ってお守りがわりにしてた。 
 けっこうな数のスポットをめぐったし、某有名スポットや、かの飛行機墜落現場なんかも行ったのね。結果的になにも起こらずだった。



 で、いつだったか忘れたけど、ネットサーフィンしてたときに、誰かのブログかな?なんかそんなので、どこどこの有名スポット(オレらが昔行ったとこ)に行ったけど、なにも感じなかったとか、霊の気配がない、とか書かれてたのよ。 
 今回、Cの話を聞いて、それってもしかしてAが全部ぶっ飛ばしたんじゃないかなって。
 オレ自身、霊感とかないからわかんないんだけど、北関東周辺のスポットはけっこう行ったから、もしそういう所の霊が居なくなってたりしたら、Aのせい?おかげ?だろうなって勝手に思ってるんです。

なんとなく尻すぼみですんません。
今度Aに会えるから、いろいろと話してくるよ。



コメント

  1. 1
    名無しのオカルター:

    いい話だね。Aくんいい仕事してる。やはり守護霊さんには、日々の感謝大切なんだね。

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